新興国はデカップリングする!? &米国当局がGSE支援を日曜に緊急発表!

 
米国の財務省とFRBが政府系住宅金融(GSE)のファニーメイとフレディマックに対し公的資資金注入も考慮に入れた金融支援策を日曜日に緊急発表しました。

ポールソン財務長官が休日返上でネクタイ締めて発表するのだから、アジア市場から株も為替も負のスパイラルに巻き込まれるのを何としても食い止めたかったのでしょう。

これを受けて、週明けの為替市場もドル安に歯止めがかかり少し戻していますし、日本・香港・中国の株価もプラス圏で推移しています。

ポールソン休日出勤の効果はてきめんでしたが、夕方からの欧州は異なる反応をするかも知れないし、まだまだ問題は山積みです。

兆候と言えない程の兆候ですが、私が今注目しているのは中国とインドの株価に底を作る動きが見られること。
 


 

先週もNYダウはダラダラ下げて金曜日には一時11,000を割りました。世界の株価にとっても危険な状況なわけです。


7月に入ってからは中国もインドも横這いで少し反発という動きです。


米国のサブプライムという大失態に世界中がお付き合いしてもう1年になります。
もうそろそろ後は米国が苦しめばいいじゃないのという気がしませんか?(単なる感情論?)


為替と株価の非連動は起こりました。
連動していたら今頃また1ドル70円の円高へ!と大騒ぎになっていたでしょう。


次は新興国株価のデカップリングでしょ!

さらばNYダウよ、もうあんたの支配下にはいないよ、お先に上に行かして貰いますわと。

(7割程は願望で言ってますけど)


その為の条件は、

NYダウが底なし沼に陥らないこと(上昇は必須ではない)

●原油を中心にコモディティー価格が落ち着き、金融引き締めが奏功し、インフレが収まると市場が判断できること

●今年前半の結果が数字で出てきて、世界経済の中で米国経済の落ち込みを新興国がカバーしていることが確認でき、米国経済に依存しない新興国経済(デカップリング論)が懐疑から確信に変わり市場参加者に受け入れられること

が必要でしょう。


う~ん、確かに楽観的過ぎますが、その為に起きているパラダイムシフト(米国の覇権失墜・世界のフラット化)の過程にあることは信じて疑いません。
 
にほんブログ村 為替ブログ FX スワップ・長期投資派へ [←参考になりましたら一押し。m(._.)m]

コメント

  1. 虎穴 より:

     日曜の発表にはちょっとうけました。アメリカも必死ですね。国内の新聞みても、総合面よりも外信面で扱う社が多く、一連のサブプライム問題に関する続報的な扱いというスタンスだったのでしょう。
     
     そういえば、趣味で、新聞各紙の見出しを拾い読みして、いろんな事象の過熱から沈静化への動きを観察しているんですが、そろそろ原油高騰やのニュースで、原油に関心を持った人のアンカリングが起きているような感じがします。言い換えると、「原油先物ってこんなもんじゃん」という高止まりイメージの常態化とでもいいましょうか。散発的に休漁のニュースとかは続いてますが、全体的には新聞各紙の扱いもちょっとずつ小さくなる傾向にありますし。次騒ぐのは崩れる時かな、と勝手に妄想してます(・υ・)
     
     不発の洞爺湖サミットでしたが、ちょうどサミットの辺りを境に、ぞぞぞぞと少しずつ新しいファクターを探しに出かけに行く人がでてきてもいいかなという気も…。デカップリング、あると思いますっ!(おのれは天津木村か!)

  2. 太助 より:

    最近思うのは、
     約1年前にサブプラ懸念が起こった時に1年後の今もこのようにメタメタになっていることを予想できた人がいるか?
     たった3カ月前に株価と為替がここまで非連動になること、原油高騰にここまで世界中の株価と為替が振り回されることを予想できた人がいるか?
     と考えると、
    今から3カ月後の市場の状況など誰も予想できないし、誰の予想も頼りにならないのだろうと思います。
     今の状況で未来予想するのは(複雑すぎて)面白いのですが、儲かるかは別ですね。
     ありゃ今現在香港H株が4%下げている。(笑)

タイトルとURLをコピーしました