米雇用統計の悪化でNYダウは2.6%減の8,280で引けました。
この株価は5月末GM破綻秒読みの頃と同水準で、1カ月経ってみればGM破綻でアク抜け上昇とはならなかったと言えるのかも知れません。
米雇用統計は、非農業部門雇用者数が46.7万人減と予想を上回り5カ月ぶりに減少幅が拡大。失業率は予想を下回ったものの9.5%に上昇し、26年ぶりの高さになりました。
悪化と言っても前日のADPの数字を踏襲するものだと思いますが、そんなに期待していたのでしょうか?
一昨日は期初の資金流入、昨日は米国3連休前の様子見・手仕舞いという特殊要因もあったのかも知れません。
しかしながら、最重要指標と言われる雇用統計が景気底打ち局面では悪くてもスルーされがちでしたが、そろそろ最重要として注目され始めたのかも知れません。
久しぶりに下に大きく反応したのではないでしょうか?
欧州も米国と仲良く(!?)失業率を9.5%と発表しました。
米政府は向こう2-3カ月で失業率が10%に達するとの見通しを示しました。
米欧ともに失業率の好転が2010年半ばになるとの見方もあります。
やはり、今後は特に雇用と個人消費関連の指標に注目した方が良いと思います。
さて、昨日上海株は連日の高値更新で1年1カ月ぶりの水準を回復しました。
さすがに今日は若干下げていますが、一時プラス圏に浮上する場面もありました。
米雇用統計やNYダウの大幅下落を無視できるのは上海だけです!
「海の向こうの雇用統計が悪化した?NYの株価が下げた?だからどうしたの?上海に何か影響があるの?」
こんなノリです。わけがわかりません。(今日も上昇で笑わせてくれないかな?)
以下のチャートはNYダウ(DJI)と上海総合(SS)の1年間の株価推移を比較したものです。
昨年のリーマンショックで分散投資が全く意味を為さないことが指摘されましたが、ダウの影響を一番受けない市場として上海が何故注目されないのか私には不思議です。
FPさんに上海は危険だからポートフォリオに入れるなと言われたって?(言ってませんけど・・)
関係ないんですよ、そんな思考停止の意見は!
事実は相関が薄いということを示しているし、1年前より株価は上昇したと語っている。
この1年に、中国バブル崩壊が騒がれた北京五輪も世界崩壊が騒がれたリーマンショックも含まれているのにだ! !!
と言いたいところですが、相関しないのは中国個人投資家の勉強不足(米雇用統計って何?)によるものかも知れないし、間違ってイケイケで上昇した反動が大きく出る可能性が高い市場であることも事実です。
NYが伸び悩む中、上海がどこまで上昇できるかをホルダーとしてもびびりながら楽しみにしています。
失業率も既に先進国の方が高いしね。
それ行け新興国!
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