昨夜のNYダウは寄りからしばらくプラス圏で推移していましたが、その後は下げ続けて約2%下落で185ドル安の9310ドルで引けました。
プラス圏になった理由は、ISM製造業景況指数が50を上回ったことを好感したからですが、50は好不況の境目となる重要なポイントです。
で?何がご不満でその後下げるのですか?
どうもこの理由がよくわかりません。
メディアも困っているようですね。
時事通信は「利食い売り広がる」とベタなタイトルを付けて以下のように分析しています。
●歴史的に相場は9月に下落しやすいこと
●リーマン破綻が昨年9月だったことも買い見送りムードを強めた
●大手投資会社傘下のヘッジファンドが償還不能になったとのうわさが広がったこと
●8月の米新車販売が期待されていたほど伸びなかったこと
特に2番目の理由はほんまですか?(見たの?聞いたの?調べたの?)
ロイターは、
●金融会社の健全性に対する不透明感
●3月以降の大幅上昇が、経済の現状を上回っている可能性があるとの懸念
と分析しています。
2番目の理由は、何故このタイミングでその懸念が出てきたのですか?
教えてくれ~。
日経は、
●高値警戒感を背景に利益確定の売りが優勢
●アナリスト判断引き下げによりAIG大幅安がきっかけとなり金融株に売りが集まった。金融機関の財務不安が蒸し返されたとの見方があった
●製造業の持ち直しが意識されたことから発表直後は買いが入った。ただ買いが続かなかったため、見切り売りが広がった。
と分析しています。
私が一番しっくり来たのは日経の3番目の理由です。
好不況ラインを超えた好結果にも関わらず買い圧力が小さいことで、短期筋が利確に走りその後下げ続けた。
勿論、その背景には投資家の頭を「一年前はリーマンショックだったよな」との思いがよぎったのかも知れません。(見たの?聞いたの?)
メディアも気まぐれな相場の動きを理屈で毎日説明しなければいけないので大変ですね。
こういう所でファンダメンタル分析は後付けと言われるのでしょうね。(日々の相場解説はファンダ分析とは違うと思いますが・・。)
何故このタイミングかは置いておいて、株価上昇のハードルが上がってきたと思います。
何故こうなるかの私のシンプルな解釈は、
●株価は景気に先行して先走って行き過ぎる。(期待を織込み過ぎる。)
●先走る連中には短期筋(投機筋)が多く、個人投資家よりも先回りして買いを入れている。
●彼らが買い上がって、個人がフォローして、相場が実態よりも行き過ぎたところで短期筋は売り浴びせる。
●天井が出来たところで短期筋はどてんショートして、売り逃げや投げる個人が追随して相場は実態に近付いていく。(あるいは今度は下に行き過ぎる。)
「市場は効率的である」との立場には私は懐疑的です。
(半年くらいは間違い続けるという意味です。)
VIX指数も急上昇したようですし、やっぱり9月はベア相場だろうか・・?
[←参考になりましたら一押し。m(._.)m]
コメント
こんばんわ
米国の誰だったか忘れましたが「相場の出す答えがすべて正しいって? 相場の出す答えはすべて間違っているんだ」
サマーラリーの疲労感でしょうかね。
投資家センチメント・インディケーターは
8 月27 日の24.68 をボトムにして昨日は29.23。
うーん。まだまだ、実体経済は厳しい後遺症が残っていますね。
こんばんわ
それはジム・クレイマーの言葉でしょうか?
彼に詳しくありませんが、ノリがそんな感じです。
ジョージ・ソロスの「市場は常に間違っている」も含めて、凡人には何がどう何ドル間違っているかわからないので辛いところです。
明日の雇用統計でどちらに振れるでしょうか?