2009年も残り僅かとなりました。
ということで、日本と世界にわけて2009年をいい加減に振り返ってみます。
今日は我が国ニッポン編!
極端な悲観に包まれて始まった2009年でしたが、1年経ってみればそうでもありませんでした。
それは日本も例外ではありません。
以下は過去1年の日経平均・TOPIX・ドル円レート・東証REIT(ETF:1343)を比較したものです。
REITのパフォーマンスはマイナス圏で終わるかも知れませんが、日経平均は+20%程度の結果で2009年をフィニッシュしそうです。
しかしながら、TOPIXは年率10%を下回りそうですし、世界の好調な株価に比べれば非常に出来の悪いパフォーマンスであることを忘れるべきではないでしょう。
(いかん、なんとか出来の悪い子を褒めないと・・、あった!)
日経平均とドル円レートの相関に着目して下さい。
年初と年末でドル円レートは変わっていませんが、高値を付けたのは3月~4月、安値を付けたのは11月~12月です。
しかしながら、日経平均は逆に3月に底を付けて、8月~9月で高値圏を形成しました。
8月からドル円での円高傾向が鮮明になりましたが、日経平均が大きく引き摺られることはありませんでした。
(裏を返せば、ドル円が日経の高値更新を押さえ込んだのでしょうけど!?)
ドル円が84円台を付けた11月末も、日経は年初来ではプラス圏を維持しており、結局年末には円安にも連れて高値圏に戻って来ました。
2009年は日本株が円高抵抗力を付けて為替との相関関係が弱くなったと言えるのかも知れません。
80円台だとやっぱり厳しいけど、ドル円90円台なら言い訳にしかならなくなったのかなと・・!?
実際にはドル円以外は今年大きく円安に振れている通貨が多いし、日本経済も米国依存度が徐々に小さくなっていることを示しているのかも知れません。
(おっ、褒めることがもう1つあった!)
今年のチャートを見ると、日本の四流政治でも市場に与える影響が極めて大きいことがわかります。
日経が高値圏を付けた8月~9月は政権交代が起こり、不安より期待が上回って付けた高値から、徐々に新政権の考えや政策が判明するに連れ、不安が期待を上回り日経は11月までダラダラ下げ始めました。
現実を見据えず理想論ばかり唱えていた政府が現実を突きつけられて、日銀とも連携してようやく行動して、結局年末には高値圏まで戻って来ました。
当時も書きましたが、11月に株安対策なんてやっていたのは世界の中で日本だけですし、新政権が3カ月で現実を突きつけられて理想論的なポリシーを若干修正できたのは結果として良かったのではないかと思います。
今日は悲観論を書くのは控えますが、日本を取り巻く環境は厳しくなるばかりだと思います。
せめて、景気付けに日経平均が年初来高値を更新しての大納会フィニッシュで2010年突入となれば良いですね!
「終わりよければ全てよし」ってことで!?
(次回は世界編です。)
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