ダウが2%も下げていたので何かと思ったら、オバマ大統領の金融規制案がウォール街にとって刺激的だったようですね!?
ロイターによると提案内容は、
1)銀行業務を行う金融機関によるヘッジファンドもしくはプライベート・エクイティ・ファンドへの投資や保有・出資の禁止、
2)すでに制限がある預金に加え、負債など預金以外の資金源も考慮した、金融セクター全体における銀行の新たな規模制限の導入、
3)自己勘定取引の禁止──など
特に自己勘定取引の禁止とヘッジファンドへの投資や出資の禁止はインパクトがありますね。
オバマ大統領は「金融機関が闘いを望むなら受けて立つ用意がある」とまで言いました。
これに対して、金融機関側からは
大手金融機関の自己勘定取引停止により流動性が枯渇し、ウォール街の構造自体も変化する
という意見が出ています。
どんな内容であれ規制されることを喜ぶわけはないので、ウォール街のポジショントークとして聞いておく必要があると思いますが、オバマ案が実行されれば影響は小さくないことは素人の私にもわかります。
私は方向性としてはオバマ案を支持します!
以前も書いたことがありますが、規制なんて相手を見て締めたり緩めたりする必要があるのであって、自由が欲しけりゃ規律を守れっつーの、ウォール街!
あなた方にちょこまか規制を掛けても、そのずる賢い頭で簡単に逃れてしまうから、強い規制を掛けるしかないじゃないの?
ボーナス報酬に規制かければ基本給に廻しちゃったりするだろ!
口と相場(!?)だけは達者で、優秀な人材獲得には高報酬が必要だとほざくけど、その優秀な人材に何億円も払って社会にどう貢献しているって言うの?
「市場に流動性を与える」以上の理屈はこねられないじゃないの?(時々過剰な流動性ももたらして混乱させるくせにさ!?)
個人投資家にとっても、流動性が枯渇して取引しにくくなったり、スプレッドが拡がりコストアップになるなら歓迎するものではありませんが、あんまり信用していないんですよね、ウォール街の狐や狸の言うことは。
その優秀なトレーダーとやらが、大手銀行からヘッジファンドに移って活躍の場所が変わるだけで(寧ろ相応しい場所)、流動性は枯渇しないでしょ?
銀行のあくなき利益追求のための自己勘定取引のリスクは複雑なカラクリの中で国民が負わされているなんて馬鹿げた話です!
(儲けたらトレーダーに何億円還元して経営者は何百億円を手にして、大損出したら国民が払ってくれるって、アンタラずる賢く計算してるじゃん!)
米国だけ規制を強くすると国力の低下を招くと理屈をこねるけど、英国も厳しい対応を始めたし、G7やG20でも連携して金融テロリストをどう封じ込めるか議論してるじゃない?
存在自体がとても危険で世界にとっての脅威なんだよ!
(金融危機再発をやられる前にテロの芽は潰しておかないと!?)
ウォール街の構造変化、大いに結構です!
この案はオバマ大統領がぶち上げている段階ですので、法案として成立するかどうかはまだわからないし、更にマイルドなものになることもあるでしょう。
でも、私は投資家としてではなく世界の一員として、オバマ大統領の方向性には賛同します!
中国なら、やると決めてやれと命令して、終わりなんですけどね・・。(笑)
民主主義国家はそうは行きません。
でも、米中の金融機関を比べて、社会にとって本来の金融機関の役割を果たしているのはどちらで、自己勘定でボロ儲けしていなくても国や企業を儲けさせているのはどちらかと考えると、金融機関に自由なんて与える必要があるのかとも思うわけです!?
そうだよ、金融機関はゼロサムゲームで(=誰かの財布から奪って!?)どれだけ儲けたかではなく、黒子に徹して人様や企業にどれだけ儲けさせたかで評価されるべきだ!
ウォール街といういびつな構造そのものに、社会や産業と調和する為に変化を促す、必要悪の法案ではないだろうか?
法案だけを見てこれは毒だと言っても、
「毒(規制)を以って毒(ウォール街)を制す」
ことも健全な社会には必要だと思うのです!?
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