2016年10月11日

FMVよお前もか!レノボが飲み込む日米名門PC事業!PCスマホで存在感増す中台韓!

富士通がパソコン事業を中国レノボグループの傘下に移すと報じられました。
レノボは約10年前に米IBMからPC事業を買収し、約5年前にNECと合弁会社を作ったが今は出資比率を66%に引き上げレノボの子会社という位置付けの方が強い。

「Thinkpad」と「LAVIE」に続いて、「FMV」よお前もか!
お前までレノボの軍門に下るのか?
IBMは言うまでもなく、PC-9801とか知っている人にとっては日本のPC事業もNECと富士通がリードして来たイメージが強いと思います。

日米の名門ブランドを次々と傘下に収め巨大化するレノボ。
国内ではシェア2位の富士通も世界では売れずに利益が出ないので、世界シェア1位のレノボと合弁事業で合理化を図るが、実質主導権をレノボに渡して赤字PC事業のリストラですね。

私もIBMの頃からThinkpadには親しんでいて好きなシリーズなのですが、量販店に並ぶことは少ないThinkpadもしっかりラインナップを維持しているし、レノボ後の劣化を憂う信者も多いですが、IBMが続けていたら4〜5万円で買える廉価版Thinkpadは出さなかったでしょうから評価すべき点もあります。(笑)

FMVもしばらくは継続されるでしょうし、低廉で買いやすくなるかも知れません。
嘆いたところで、東芝の「Dynabook」もソニーの「VAIO」も日本のPC事業は頑張っても利益が出ずにリストラで本体から切り離されています。
その価格競争をリードしたのが中国のLenovoであり台湾のASUSやAcerですが、これらの格安PCが量販店で数多くは扱われない理由は利幅が小さいことだけではなく、国産PCとコスパを比べられたら困るからではないかと思います。

国産PCの高価格が性能比でないことは明らかで、所詮は組み立て事業のPCにソフトやテレビ機能等で付加価値が高いように見せかけ高価格を維持しているが、それでも利益が出ないのが現実です。
PC事業でシェアを奪われるだけではなく、スマホやタブレットへの移行でPC自体の需要が減少していますが、スマホでも国産はPC事業と同じような苦境になっています。

世界のスマホシェアはアップル(made in Taiwan)とサムスンが2強で、レノボも存在感は弱く中国のXiomiやHuawei等の新興企業が躍進しています。
中国は安かろう悪かろうと見下していても、彼らは物凄い勢いでキャッチアップして追い抜いていきます。
(レノボも10年前はそう思われていたように)

正直中国産より日本産のスマホの方が魅力あるとも思えなくなっています。
(値段では最初から相手にならないし)
日本のPCがもう立ち行かないのなら同じ組み立て事業のスマホも同様に厳しいでしょう。
PCと違うのはスタートラインが力を付けた中台韓と同じだったので抜かれるんじゃなく最初から最後尾を走っていたこと!?

昭和の前半には日本の家電製品も安かろう悪かろうと見られていましたが、高度成長期には品質が良くて安いので欧米製を駆逐しながら世界中に売れた訳です。(だから高度成長できた)
PCやスマホの分野で中台韓が出す新製品を見ていると、「安い」から「品質も良い」からソニーが見せていたような「独創的」まで到達しそうに思えます。(何かを駆逐しながら!?)

レノボが世界最軽量のノートPCを作ったそうです。
へー、もう中国を侮れないねって、作ったのは合弁したNECの米沢工場です!
複雑な感情はあるでしょうが、買収で得た日本の技術も吸収しながら世界の市場で存在感を増していくのかも知れません。

投資家なら「感情」と「勘定」はわけて、ナショナリズムに染まらず色眼鏡なしで世界に目を向けたいものですね。
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posted by 韋駄天太助 at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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