ニッセイ・S米国株式500インデックスファンドが信託報酬0.5775%で登場!低下競争はワールドから飛び火?

ニッセイアセットマネジメントは11月13日に「<購入・換金手数料なし>ニッセイ・S米国株式500インデックスファンド」を設定すると発表しました!
 
驚きはその信託報酬でなんと税込0.5775%で他の米国株指数連動ファンドを圧倒的に凌駕します!
うん?この数字には見覚えがありますね。
そうです!全世界インデックスファンドのeMAXIS slim、その前は野村「はじめてのNISA]シリーズ、その前は日興Tracersが設定した信託報酬です。
 
こんな中途半端な数字にピタリと一致するのはニッセイがカテゴリーの違う米国株連動ファンドで最安値を設定する際に全世界にもコストで負ける訳にはいかずインデックスファンドの最安値として強く意識したからでしょう。
その為に連動指数としてS&P500を使わずに「Solactive GBS United States 500」という馴染みのない指数を使ってライセンスフィーを下げる努力をしています。
 
さて、ニッセイの公式発表にはありませんが日経によれば「ニッセイアセットはソラクティブの指数を活用し、年内にも外国株ファンドを追加投入する方針」だそうです。
しかしながら、同時に「ニッセイアセットは11月から投信の新シリーズ「ニッセイ・S」を投入する」と伝えましたが、実際には<購入・換金手数料なし>シリーズの1ファンド扱いだったので内容の正確性には疑問符ですね。
 
無理矢理まとめると、「ニッセイアセットは<購入・換金手数料なし>シリーズにソラティブ社の指数に連動するファンドの名称に「S」を付けて追加し、第一弾が今回の米国で第二弾は年内にも外国株ファンドを予定している」ということになりますかね?
 
でも、抽象的に外国株ファンドって何やねん?
日経平均でもTOPIXでもないことだけは確かですね!?
 
インデックスファンドで普通にイメージするのは先進国株指数なのかなと思います。
しかしながら、今回の米国株カテゴリーではシリーズにS&P500連動等の既存ファンドがないので思い切った低コストで勝負できたのだと思います。
ニッセイは先進国カテゴリーではシリーズ最大となる純資産総額5千億円を越えるコクサイ指数連動の既存ファンドを持っています。
このカテゴリーで0.5%台の信託報酬で「S」ファンドを出すことは自社の利益も削りに行く行為であり先進国株指数なのかも疑問符です。
 
ニッセイが弱いのは新興国株式ファンド(純資産36億円)とGDP型バスケットを採用する全世界ファンド(純資産17億円)なので、このカテゴリーなら同シリーズで格安版「S」を出して食われても大きな影響はありませんね。
でも、新興国や全世界を「外国株ファンド」とは普通言わないよね。
 
ということで、年内の第二弾が何なのか?
来年以降も第三弾・四弾と続いて<購入・換金手数料なし>シリーズの中に「S」ミニシリーズが出来るような形態になるのか?気になります。
 
「風が吹けば桶屋が儲かる」という程遠い話ではなく、間違いなく「日興Tracersが全世界ファンドを0.5%台で出したからニッセイから米国株ファンドが0.5%台で出て来た」訳で繋がっています。
米国と日本を含む先進国と新興国を時価総額加重平均した全世界の信託報酬が0.5%台なら、米国カテゴリーはそれ以下の信託報酬でなければコスト構造的に説明がつかない訳で、全世界の安売り競争が米国・日本・先進国・新興国の各カテゴリーにもコスト下げ圧力として働くのは自然な流れです。
 
ニッセイ・Sの次の一手にも期待すると共にeMAIXS slim等の他ファンドの対抗策にも期待します!
やっぱりコスト構造的には信託報酬が、日米<先進国(コクサイ)<全世界(ワールド)<新興国の順番になるのが自然なので米国の0.5%台はまだ少し高いですね!?
(文句はコスト構造無視のワールドに!)
 
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