私は野村が日経半導体指数ETFを出した時に「野村だけが日経半導体指数のETFを出して終わりということも考えにくく、第2第3のETFを組成する運用会社により信託報酬低減は期待できる」と書きましたが、早くもその通りの展開となりました!
上場インデックスファンド日経半導体株(213A):信託報酬0.165%(税込)、上場7月12日、日興AM提供
MAXIS日経半導体株上場投信(221A) :信託報酬0.154%(税込)、上場7月19日、三菱UFJAM提供
野村の信託報酬0.462%と比べても圧倒的に低コストであり、日経平均連動ETFの信託報酬が0.1%強であることを考えると、これ以上の値下げ余地は少なく出し惜しみなく投入して来たと思います。
三菱UFJが最安値となっていますが、上場日は日興AMの一週間後であり、コバンザメ的に日興AMの信託報酬を確認してから若干潜った最安値を設定したのでしょうね。
これらの動きを受けて野村も7月11日から200Aの信託報酬を日興と同じ0.165%(税込)に引き下げることを決めました。
資本主義社会で殿様商売を許さない為にも競争は大事ですねー!?
三菱UFJAMは投資信託で「eMAXIS 日経半導体株インデックス」も7月12日に設定しますが、こちらの信託報酬は0.44%(税込)と低廉ではありません。
この点からもETFだけを日興AM対抗価格で頑張ったことがわかります。
本来はETFの方がファンドの信託報酬を下回るのが当然ですが最近は逆転も多い中で、0.3%程のコスト差があればインデックスファンドを選ぶ理由は少ないですね。
個人的には配当金を分配して欲しくないのでファンドを選ぶ動機はありますが、それに0.3%のコスト差を埋めるメリットがあるとは言えないですね。
日本株連動なので東京時間にリアルタイム取引が出来てコストも安い東証ETFを選ぶメリットが上回ります。
日経半導体指数に投資したいなら、3つのETFから(最安は三菱UFJ の221A)選んでおけば良さそうですね。
既に充分な低コストであり、ここからの値下げ余地は限られると思います。
もう一件、大和AMが6月28日に「iFreeNEXT ベトナム株インデックス」を設定しました!
VN100指数に連動する国内初のベトナムインデックスファンドで信託報酬は税込0.781%です。
えっ、高いって?このクラスの新興国単国投信なら頑張っていると言えますね。
一部の証券会社でしか買えない米国ETFのVanEck Vietnam ETF (VNM)の経費率が0.70%です。
香港ETFのdb x-トラッカーズ-FTSEベトナムETF(03087)の経費率が0.85%です。
従来は日本からベトナムにインデックス投資する手段はこの2つに限られていたのですが、大和のファンドは海外ETFとコスト的には同水準と考えられます。
高めの為替手数料や海外株取引手数料を考慮すれば、ベトナムへのインデックス投資は円貨でiFreeNEXTを買うのが最良の手段となりそうです。
大和さん、iFreeNEXTの新興国投信で大ヒットを飛ばしたインドからベトナムと来たら、次はブラジルでしょう!
現状は日本にブラジル株のインデックス投信は存在せず(償還されて消えた)、野村の東証ETF(1325)は信託報酬税込1%前後と高止まりしているので、実質競合不在です。
ベトナムと同程度の信託報酬でも構わないので過大な分配金なしで配当を含んでくれるなら、野村ETFから切り替えますよ!
前向きにブラジル株インデックス投信の組成を検討下さい!
にほんブログ村
iFreeNEXTベトナム株インデックスが登場!日経半導体指数ETFが続々登場で早くも底値?
