米金融安定化策に失望で急落!報酬上限規制かけられたウォール街のわがままブーイング売りじゃないの!?

昨夜ガイトナーさんが金融安定化策を発表しましたが、
●不良資産処理の具体策に言及がなかった
●金融安定化には不充分
●2兆ドルの規模に対する財政懸念と問題の深刻さに対する再認識
などの理由でNYダウは4.8%の大幅下落となりました。
 
これで先週木金の上昇分を打ち消しました。
 
ガイトナーが財務長官に決まったとのニュースが流れた昨年にそれだけで相場が上昇したことがありましたが、その理由の1つにウソかホントか彼がイケメンだからという情報を目にしました!?
今回はイケメン効果は発揮されなかったようです。
(イケメンで相場が上昇するなら誰も苦労せんわい!キムタクでも財務大臣にしておけ!)
 
オバマもガイトナーも日本の失われた10年と同じ失敗を繰り返さないようにと言及していますが、日本の失敗は各国が良い反面教師として研究していて、今回の危機を長引かせないことに大きく貢献するかも知れませんね。
(ところで、辛酸を舐めたはずの日本は一体何を学んだのでしょうか?)
 


NYダウの大幅下落にもかかわらず、本日のアジア・欧州の株価は小幅減に留まっていますし、為替も大きな円高にはなっていません。
 
う~ん、やっぱり昨日の米株価下落は報酬制限かけられるウォール街の
コンチクショー売り!
報酬制限かけるなら相場を下げちゃうよ、お願い考え直しての売り!
ではないでしょうか!?
 
テレビで金融機関の報酬制限についてインタビューされた米国人が「これから立て直そうとする経営者に報酬制限をかけるべきではない。ここは自由の国アメリカだよ!」みたいなことを言っていました。
金融機関が良い人材を確保するためにはある程度の高報酬が必要との同情意見もありました。
 
じゃあ、税金で助けてもらわずに自分達で立て直して利益出して、勝手に高報酬払えば良いじゃない?
(あなた方が世界にもたらした大惨事について本当に反省しているのか?)
 
CEOが何十億円の報酬を得て、潰れそうだから庶民が払った税金で救えなんてバカな話はない!
(結果として何千人の庶民の税金でCEOの成果に見合わないバカ高報酬を支払っていることになる)
 
そこが自由過ぎる国だからサブプライム金融危機が起こったんじゃないの?
 
利益に連動したボーナスが高報酬過ぎるから、CEOから末端社員まで組織的に金に目がくらんで、倫理・自制心を失い、暴走して前代未聞の金融危機を引き起こしたんじゃないの?
 
あなた方が高報酬で引っ張ってくる良い人材とやらが、高度な金融工学で訳のわからないサブプライム証券を設計したんじゃないの?
 
 
報酬制限をかけることは問題の根っこを除去することであり、正しい方向だと思います。
 
膿を出さずにエゴを許せば、米国も失われた10年になりかねませんよ。
 
やっぱり放談になってしまいましたが、コンチクショー売りは冗談として、昨日の下げは失望というより不透明なので、もう一回様子見にスタンスを戻したという感じではないでしょうか?
 
まだ、しばらく上下に振れ易い展開になりそうですね。
 
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コメント

  1. オージー より:

    仰るとおりだと思います。
    オバマ氏が報酬を50万USD以下に抑えると言った数日前から為替はともかく株価の伸びが抑えられていたのでもしやとは思っていたのですが蓋を開けたらやっぱりでした(爆)。
    金融マンの一部には報酬を抑えらたり買収を制限されるなら公的資金はいらないとほざいている連中もいるようです。自分たちのていたらくをたなにあげて税金で助けてもらうのは当たり前という開き直りの傲慢さがミエミエですね(UAWもそうですが)。
     
    ただアメリカのいい点はこういった連中を救済する法案が簡単には通らない(世論がゆるさない)といったところでしょうか。
    いっそのこと多少の混乱を招いてもこういったヤカラを一掃したほうがいいかもしれませんね。
     
    日本の場合、不良債権のかなりの部分が「その筋」がらみのものだったので処理が大変(笑)だったのですが(起こった事件などを見れば明らか)いまだにこの種の癒着は解消されたとはとても思えません。

  2. 太助 より:

    そうですね。
     日本人の感覚からすると会社が傾いても高額報酬をもらって平然としている米国のCEOには驚きますが、彼らは何万人の従業員の首を切って、利益を出して自分のボーナスをアップさせようとしますから、社員はパソコンと同じ扱いです。
     日本も非正規はそのような扱いを受けますが、社員の給料を減らすときはまず役員報酬から大きくカットする慣習がありますし、それが当然だと思います。
     でも日本の場合、問題の所在をあいまいにして大胆な改革はしない・できないので、膿は膿のままいつまでも残されてしまう傾向があると思います。

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