8月11日の記事の続編です。
ベトナムに続き、メディアと売り手のド天井での見事な煽りっぷりを検証してみます。
[上海A株]
サブプライム問題で世界が騒然とする中、我関せずと2007年10月16日に上海A株指数が最高値6400を付ける。
たったの半年で株価は倍になった。
1週間後の10月23日に上海A株指数に連動した上証50ETF(1309)が大証に上場される。
上場直後にIPOのような指数と乖離した高騰を見せるが、オリンピック開催中の現在まで右肩下がりになる。
株価指数も2500まで下げ最高値から60%減。
(今年3月に買った私も損しています。)
[南アランド]
2007年10月に17.5円の高値を付けた後、2008年3月に11円台を付けるまで右肩で30%超下落しました。
株価よりボラの小さい為替では大暴落です。
これを指摘する人は少ないと思いますが、私はランドが加熱し過ぎと感じていました。
ネット証券はここ数年外債投資の目玉商品として南アランド債を毎月のように募集しプッシュして来ました。
FXではオセアニア以上の高金利通貨として断トツの人気を誇り、今でもマイナー通貨の人気No.1の座は不動でしょう。
ランド人気の理由の1つにレートが他通貨より1桁小さいことが挙げられます。
ユーロの証拠金の1/10で購入でき、千通貨単位ならユーロ1万通貨の1/100で5千円程度の証拠金から積立可能。
理屈を言えば、買い安さで上昇したレートはファンダを反映したものではないのでバブルとなる。
(レートを動かす大きな影響とは思いませんが)
また、南アのリスクが少し軽視されているとも当時感じました。
これも証券会社の大々的なランド債の宣伝とFX業者が多数取り扱うことから安心感を感じた人が多いからではないかと推測します。
(安心する根拠にはならないのですが)
[コモディティ投資]
世界中の株式市場が低迷する中、春先からこぞって煽り始めたのがコモディティ。
連動性の高いブラジル・ロシア・豪の株式・為替も同様に煽られた。
バブルをリードしたのは異常な高騰を見せた原油であり、1バレル200ドル越えのウォール街強気予想(またの名を仕手筋のポジショントーク)も背景にあったのだろう。
日本の証券会社もこぞってコモディティ投信に参入して煽る煽る。
結果は皆さんご存知の通り、煽られた後に買った人は高値掴みとなっているでしょう。
勿論、長期的には新興国需要の増大でコモディティは値上がりするとの意見に異を唱えるつもりはありませんが、今年の上昇気流に乗るために購入した人も多いはず。
と、挙げればキリがないのですが、売り手やメディアの本音は多分こうでしょう。
「この国では“騰がっている”“何はともあれ高金利”という理由が最強のセールストークでっせ。ウシシ。わかっちゃい~るけどやめら~れない!」
だから、投資家は火傷に会わない為にもこんな煽りは無視しましょう。
ウォーレン・バフェットの格言を続けて来たので最後に強烈な一言を。
「天と同じく、市場は自ら助くるものを助く。しかし、天とは違って、市場は右も左もわからぬ者を許さない。」
誤解を恐れずに言えば、右と左がわかるようにメディアや売り手は下に見ましょう。
[←参考になりましたら一押し。m(._.)m]
コメント
こんにちは! 今日から戦線復帰の虎穴です。
今日も納得のお話ですね(^^ゞ メディアに「今○○がブーム」と掲載されるときは、もうブームは去っている、あるいは、意図的に巻き込もう(巻き上げよう)としている、と。まったく、株の時代から何度騙されてきたか…。
まぁ、個人レベルでリスクを回避することを突き詰めていくと、
相場や経済情勢の情報収集をしてもプロには勝てない
↓
底値拾いは危ないから、「早めにブームに乗って売り抜けよう」と考える
↓
ブーム探しに躍起になって、メディアの罠に嵌る
といった感じでしょうか。逆説的にいえば、リスクを取らなければ儲けもないとなる?(@_@)
※追)夏休み前の話になりますが、MetaTrader4を(今さらながら)使い始めました。自動売買する気はさらさらないのですが、メールで自分の設定したシグナルのアラートが配信されるようできて、なかなか便利です(^^ 基本無料ですし。
こんばんは、茶々丸です。
盆休みも終わり、今日から仕事でした。5連休後の仕事でしたが、思ったよりも気分良く仕事を再開しました。今の仕事が決して楽しいわけではないのですが、休暇を楽しく過ごせたからかな?と思ってます。
言われるとおり、メディアが取り上げ始め、金融機関が宣伝を始めたときはピークアウトしてますよね。常に市場の動きとは逆の動きを心がけたいものです・・・が、それが勇気がいるんですよね。
私もAUD/USD、とUSD/ZARを試し買いしてみました。USDが強くAUDが弱い今、このペアは買い時かもしれませんね。クロス円以外は他にEUR/TRYを持っています。色々なブログを拝見しますと、ひとつのペアに集中してポジションを持つ方も多々いられますが、いずれ金利は現状とは変わってくる事を考えると色々な通貨ペアを試して勉強したいと思っていくつか保有しています。太助さんがお持ちのEUR/USDは金利差が近いのでスワップは大きくありませんが、このペアを持つ理由は何でしょうか?よろしければ教えてください。
昨日ヒロセ通称からFX・MENが4個届きました。数日前にヒロセからメールが来てエントリーを促され、記入して送信してわずか数日です。よっぽど余っているのかな?
それでは、