スワップ派のストップロス(逆指値)の使い方と難しさ(3):勿論デメリットは沢山ある!

このシリーズでは、スワップ派でもストップロスを上手く使おうと提案していますが、勿論欠点も沢山あります。
 
では、スワップ派で逆指値を使うとどのようなデメリットがあるのでしょうか?
 
<スリッページで損失が出る>
前回のトルコリラ記事でも実例を挙げましたし、くりっくの窓明けでユーロの溜めたスワップを帳消しにするスリップが発生したことも記事にしました。
 
基本的に不可抗力ですからどうにもなりません。
 
指値を何円か上に入れておくことで少し防御することはできると思います。(が、これにも欠点あり)
 


<底値の下髭に刈られる>
これが一番最悪です。
 
急落してきてポジションだけ取られて上昇に転じてしまうケースです。
 
この場合、買値よりも更に高く買い直すことは悔しくて仕方ない筈です。
悔しいから、買値より下がるのを待ち続けて上昇トレンドをノーポジで苦々しく眺め続けるなんてことになりかねません。
 
底値の下髭でなくても、頻繁にレートやチャートをチェックできない方は、気付いた時には買値よりも遥か上に行ってしまったというケースもあるでしょう。
 
結果論で言えば逆指値を入れなければ良かったとなりますが、そもそも退場や大損失を防ぐために入れていたことを忘れてはなりません。
この場合は、レートが上がった分は保険代と割り切って、上昇トレンドと判断すれば躊躇なく上で買いなおすべきでしょう。
 
<買値近辺で揉み合う>
ポジションを買値で撤退したのに、上昇・下降トレンドどちらでもなく揉み合いになるケースです。
 
短期間なら良いですが、長期になればスワップも貰えずただ眺めるだけになります。
 
レンジが切り下がって長期になる(急落は終了)と思えば、新たなレンジの下限でポジションを取るべきでしょう。
 
<拾ったポジションが何度も刈られる>
これは上の揉み合いのケースで生じますが、反転と判断しポジションを取り直しても何度もポジションを刈られるケースがあります。
 
この場合、問題が2つあります。
1つは刈られる度に小さな損失が重なってバカにならない金額になるケース。
もう1つは、何度も刈られると嫌になり気力を失ってきます。
 
そして、本当に反転した時にポジション取りが遅れてしまうことも考えられます。
 
 
これらの欠点は基本的に安全装置発動の副作用と割り切る必要があると思います。
 
嫌なら、ストップロスを絶対に入れないことも方法だと思います。
しかしながら、ある程度読みや相場観で欠点を補うことはできると思います。
 
次回、実例を挙げて説明します。
マニュアルは捨てよう!
 
<PS>
米国の素早いリスクへの対応で一昨日の下げを取り戻し、一先ず不安は後退しています。中国がA株・H株ともに9%の上昇と吹き上げていますが、激下げした分10連騰程度いてまえ!
 
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