昨日の新くりっくの記事に対するあまりの反応のなさにモチベーション低下気味です。
そんなに役に立ちませんでした?
マネパの代用有価証券シリーズの二の舞になりそうなので、もう少し様子を見て継続を考えたいと思います。
そこで、今日は時事ネタでお茶を濁します。(?)
全米最大の貯蓄金融機関ワシントン・ミューチュアルが破綻して、JPモルガンが銀行業務と支店網を買収しました。
Wミューチュアルは支店数が5400あり、預金規模で全米第6位だそうです。
JPモルガンはベアスターンズに続いてバーゲン価格で事業規模を拡大できることになります。
Wミューチュアルの破綻自体は予想されていたことでもありJPモルガンが引き継ぐことで悪いニュースでもない(?)と思うのですが、市場は金融不安が証券から銀行に拡がっていくことでどの程度悲観的な反応をするのか見守りたいと思います。
昨日、ドイツのシュタインブリュック財務相が世界的な金融危機を引き起こした元凶として米英のアングロサクソン型資本モデルを徹底批判しました。
全く以っておっしゃる通りでございます。
正し過ぎです。
何の反論もございません。
では、その素晴らしい批判をロイターから引用。
>財務相は世界的な金融危機は「大きな傷跡」を残すと予想
>「世界は危機前とは一変するだろう。米国は世界の金融システムにおける超大国の座を失い、世界の金融システムは一段と多極化するだろう」
その通り。多極化のために起きている大変動です。
パックス・アメリカーナを信じて疑わない米国人には響かないでしょう。
世界の中心であり続けた帝国など地球上の歴史には存在しない。
策に溺れた策士達。
奢れる者は久しからず。
>また、危機の責任は米国と、銀行や企業の幹部が利益の2けた成長や巨額ボーナスを追い求めたアングロ・サクソン型資本モデルにあるとあけすけに批判。「ニューヨーク、ワシントンとロンドンの投資銀行家や政治家は、それらをあきらめようとはしなかった。ウォール街は決して元通りにはならない」と述べた。
その通り。ウォール街を元通りにしてはならない。
ロイターさん、あけすけに批判ではなく、至極真っ当に批判でしょ。
そうです、当然その代償を米英は払わされます。
私は米ドル・ポンドと米英株式はしばらく絶対に買うつもりはありません。(個別株を除く)
金融で食っている国は立ち直るのにも時間がかかるとみます。
>財務相はドルに加え、円、ユーロ、人民元が将来的に主要通貨になると予想。
唯一賛成できないのが、円が主要通貨になるとの予想。
その他は私の考えと全く同じ。
(別にシュタインブリュックは嬉しくないでしょうけど。)
シュタインブリックさん、日本の財務相やってくれませんかね?
※因みに私は、非は非と言っているだけで反米ではありません。
[←参考になりましたら一押し。m(._.)m]
コメント
こんばんは! 急激に秋の装いが深まる東北から虎穴です。
くりっくの記事。大変参考になってますよ。落胆なさらずに(^_^;) 一昨日から昨日にかけて家族の同時多発発熱で慌ただしかったもので、お邪魔できませんでした。くりっくのスワップは比較的高めなので、あまり心配はしていないのですが、やはりスプレッドは大きくならざるを得ないのではないかと思ってます(ズロチやペソなどは特に…)
さて、米国は炎上してますね。7000億ドルの税金突っ込むそうですが、今の米財政を考慮すれば、米議会ではありませんが、将来的に米国自体を揺るがしかねない額だと思います。ドルが消滅することはないでしょうが、いずれ基軸通貨の地位は、かつてのポンドのように他の通貨陣に明け渡すことになるのでしょうね。
わたしもしばらくは、引退表明した小泉さんではありませんが、「上がり坂」「下り坂」にもう一つ「まさか」があることを頭に入れて、バイアスフリーで相場に臨みたいと思います。