昨夜のNYダウはオープン直後に7040を付けて切り返しましたが、最後は結局7062で引けてなんとか7000を死守して今週と今月を終えました。
株価自体は11年10カ月ぶりの安値ですが、2月の月間下落率11.7%は1933年(世界恐慌時)以来の76年ぶりの酷さだそうです。
最近のニュースは10年ぶり・30年ぶりの悪化では目立ちませんが、月間下落率が1933年以来と言われると、「100年に1度の危機」に名前負けしていないかも知れませんね!?
(いや、思いっきり負けていいよ!)
でも、投資家の皆さんは実感ありますか?
実感のない1つの理由は、昨年後半のパニック的な怒涛の投売り状態ではなくジワジワ下げてきたからでしょう。
09年初めにダウは9000を付けて1月末に8000、2月末に7000と綺麗に(?)月間1000ドルずつ下げてきました。
しかしながら、2月中には株が下げても上げても円が売られる状態になり、ドル円は結局月末で97円台と大幅に円安に振れました。
円安のお蔭で私が保有している外国株投信も1月末よりも軒並み上昇しました。
決して円安が株価下落を補ったのではなく、株価は先月末とあまり変わらないが円安の分だけ円換算の評価額が上がった感じです。
為替だけがNYダウと非連動になったのではなく、世界の株価も米国株と強固なカップリングではなくなってきたと思います。
逆に言えば、昨年後半のNYダウが1売られれば世界の株が2売られて、円に対する評価もなしに際限なくリスク回避で円が買われる状況が異常だったと言えます。
(ようやく泥舟への逃避だったと気付いた!?)
日経平均もダウ指数に同値で追随するような状況でしたが、円安のお蔭で7500まで上昇しました。
(株価がバブル後最安値を更新して10円も円安に振れてから、PKOだの株価対策を検討するのはもう本当に勘弁してください。鍋の中のゆでガエル状態丸出しだって!)
「世界の株価はNYダウのアップダウンに右へ倣え」という方程式は「リスク回避の円買い」よりも強固に市場を支配しています。
この方程式が簡単に崩れるとは思いませんが、徐々にジワジワと崩れていくと思います。
為替市場はドル円ではドル買いに大きく振れましたが、クロスは大きくドル買いに振れた訳ではありません。
リスク回避のドル買いの動きも弱くなって混沌としてきたように思います。
(世界中泥舟だらけ!)
ともかく、まだ圧倒的な影響力を誇るNYダウが来週7000割らずに反転することを願います。
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