先週末なんとか7000手前で踏ん張ったNYダウは、昨夜何の踏ん張りも見せずにダラダラ下げ続けて4.2%減の6763で引けました。
とんでもないことになってきましたね、・・米国は!
確かに世界の市場への影響も大きいですが、ちょっと待ってください、昨年とは明らかに影響力が違いますよ!
同盟国の日本は最近株価まで同値同盟の状態でしたが、日経平均の前引けは1%程度下落の7204円でダウとかなり差が開いてきました。
これには円安も寄与しているのですが、少し円高に振れたと言っても97円台を保っています。
リスク回避の円買いが継続していたら、ダウ下落との二重苦でダウより先に7000を割っていたことでしょう。
(逆に言えば、97円でも7千円前半かよ!)
為替相場全体でも先週末からドル買い円買いに振れてはいますが、NYダウの危機に比べればその動きは大きくありません。
やはりドルも円も逃避先にはしたくないが、究極の選択を迫られた時には若干強いという程度に思えます。
昨年のように株安が進行すれば、お決まりで円>ドル>その他で買われるという状況にはないと思います。
更に本日のアジア株価を見てみると軒並み下落ですが、下げ幅は-1~-3%程度です。
(インドネシア・シンガポールはプラス圏。今のところ。)
昨年ならダウが4%下げればアジア株は6~8%下げていた筈です。
これは昨日のアジア株がダウ先物下落を織り込んで先取りで下げていたこと、
本日のダウ先物上昇(今夜は少し上昇するだろう)を織り込んでいること、
の影響はありますが、それにしても下げ幅は小さいと思います。
NYダウの影響力が弱まると先日書いたのは長期予想ですが、短期的にもその兆候は現れていると思います。
昨年ならNYダウが○%下げたから、ドル円は○円で日経は○円で中国・インドは○程度下落だなと推定できましたが、今は難しいはずです。
ですから、ダウ下落に悲壮感を持たずに自分の投資対象にどの程度影響を及ぼしているかをよく観察した方が良いと思います。
残念なのは、ユーロよ!
アンタがしっかりしていてくれたら、今頃為替相場の風景も大きく様変わりしていたはずだ!
米国より先にこけている場合じゃないよ!
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