雲行きが怪しくなってきましたね。
昨夜のNYダウは3.5%減の7841で引けました。
主犯(?)はバンカメ(Bank of America)ですが、発表された1-3月期決算は予想を上回りました。
(好業績なのに何故株価は下がるの?)
理由は貸倒引当金が前年同期比で2.2倍に増加したからだそうです。
ご存知の方が多いと思いますが、貸倒引当金は将来回収不能になると予想される債権に対して期間損益が狂わないように予め費用処理してしまうことです。
これを大きく積んだものだから、金融機関全体の将来の不良債権増加が懸念されたということですね。
私見ですが、引当金はお化粧(?)のし易いところでもあり、好決算なら保守的に多めに引当金を積んでおきたいと企業側は考えるはずです。
もっと簡単に言ってお化粧以上のことをやると、わざと予想を間違えて引当金を多めに積んでおけば、間違えた分だけ今期の利益を減らし将来の利益を増やすという操作ができてしまいます。
(それを許さないのが公認会計士のはずなのですが・・?)
何が言いたいかというと、私は会計も少しは知っているぞ・・じゃなくて、バンカメの貸倒引当金増加=米金融機関の不良債権増加=金融不安再燃は想像力が逞し過ぎないかと・・?
まあ、楽観し過ぎに市場はブレーキを踏んだ感じでしょうか?
昨夜のダウを下げた別の事件がブログに書かれた内容を一部報道機関が取り上げたからのようです。
「ターナー・ラジオ・ネットワーク」というブログに、政府レポートの情報に基づくとして、ストレステストを受けた19行中16行が厳密には破綻しているとの内容が掲載されました。
これを一部報道機関が取り上げたものだから、米財務省が「根拠ない」と否定する始末です。
日本のブログの状況とは異なり、米国の個人ブログはジャーナリスティックのようですが、プロの報道機関が裏づけも取らずに報道するとは何事か!(逆だろうが!)
日本ではもっとレベルが低いですが、同様に違和感を覚えるニュースの伝え方があります。
ネットニュースで良く見られる「・・・について、2ちゃんねるでは批判の声が上がっている(賛同の声もある)」等々。
オイオイ、アンタらプロだろ?
アナタが批判するとどうなるかを書いてくれよ。
客観的な報道だから意見は言わないなら、2ちゃんがどうこうなんて書くなよ。
敢えて大袈裟にブログ炎上(しないって!)覚悟で言いますけど、私には
「公衆便所の落書きにこう書いてありました」
と伝えられているのと同じですよ。
2ちゃんの意見が知りたきゃ2ちゃんに行くよ。
何故それを表玄関で堂々と報じるのか私には気が知れない。
個人のブログや掲示板をコピペして報道するプロとは何者だ!
ジャーナリズムの崩壊!!!
話がまたニュース批評に飛んだので、元に戻しますが、
そのブログの情報を信用するなら(アンタさんざん言って信用するんかい!)、ストレステストの結果が出るまで状況をよく見極めた方が良いかも知れません。
ストレステストの結果が判明するのは5月4日です。
そして、5月7日には軟調相場をリードするECBの政策金利発表もあります。
更に日本はGW期間で、相場は何故か嫌がらせのように急落することが多いですね。
(旅行から帰ってきたら証拠金がなくなっていた!なんて・・。)
GM問題も含めて期限までに状況が見えてしまえば、織込み済みで通過点になるだけかも知れません。
短期の押し目とは考えない方が良いように思えてきました。
ストレステストの結果まで自分のストレスもテストしながら我慢比べか?
(このオチを忘れるところだった!)
[←参考になりましたら一押し。m(._.)m]
コメント
太助さん、こんぬちわ。(^^)/
他称”荒らし”がまたまた、出没しましたよ。
>(好業績なのに何故株価は下がるの?)
The marketさんは、Done dealと言ってきましたよ。(空耳かなぁ^^)
>ジャーナリズムの崩壊!!!
出ましたよ!太助さんがお怒り(以下略)
>短期の押し目とは考えない方が良いように思えてきました。
わからないときは、何にもしない、
『休むも相場』ですね!
わかる人は、どんどんやって下さいませ。
これは、私《愚者の戯れ事》ですので、お間違え(烏賊掠)
See you tomorrow or next.(o・・o)/~マタネェ
ちょっと下がっちゃいましたね~。
ただ個人的にみると市場は結構まともだなあと感じているところです。
アメリカにしろ日本にしろ大した変化が起こったわけでもないのに株価が上がりすぎでしたので・・・。
米金融機関の決算が良かったのは主としてトレーディング部門の寄与であり、時価会計の変更と言ういんちきのうえに立っていることを加味すると今後も信頼度は低いですから。
決算期待で株価があがったところで(一時的なのはみえみえ)つかさず増資して資金調達して公的資金を返済し、報酬制限から逃れようとするなまずるい連中の常套手段があきらかになったのもセンチを冷やした一因かもしれませんね。
しかし増資といえば日本の上場企業も続々とやるようですね。日本株のPERは常軌を逸した高さなので株を買わせるためにPBRをアピールしているようですが資産がそれだけあるのにこの時期に株主価値をさげるようなことをしなければならないのでしょうか。
まあほとんどの企業は「うそつき」で信用するに値しないので驚くことでもないんでしょうが(笑)。
日本株は前日のNYダウよりも時間外のダウ先に連動する傾向なのですがそれ以上にAUDJPYのセンチメントに引きずられるように思えます(私の知る限りユーロ円よりも連動性が高い)。
2ちゃんねるについてはまた別の折に触れたいと思います(ちなみに私は結構好きです)。
個人的には「貸倒引当金が前年同期比で2.2倍に増加したからのような報道がメディア得意の”後付け”で眉唾です。
結果として株価が上がっていれば、「(1-3月期決算は予想を上回り、)貸倒引当金を前年同期比で2.2倍に増加したために株価が上がった」と書きかねません。
2ちゃんねる云々も形を変えていろいろ出てきますよね。
「自民党中堅議員から批判の声・・・」
「関係者によると・・・」
「専門家から疑問視する声・・・」
「ベテラン選手から反感・・・」
「町の声では否定的な意見が・・・」
その情報は正しいのか?そもそもそんな情報元は存在するのか?2ちゃんならまだログが残っているが、専門家ってほんとに実在するの?自分の意見を架空の人物にしゃべらせているだけじゃねぇの?
実例:アサヒる問題
すでに検証不可能な形での意見を載せている時点でジャーナリズムは死んだといって過言でありません。
『ジャーナリズム崩壊』著者の上杉某氏は共感できない部分も多々ありますが、この手のやり方に対する検証可能性については同じ意見です。
BBCTVさん、
The marketさんは、予定調和だと言っていますか?
GWにレバかけて旅行している日本人は今年も根性叩き直すと仰っていますか?(笑)
オージーさん、
米国金融は「日本の失われた10年」に似てきてしまいましたね。
ブラックボックスの中にいつまでも不良債権が燻り続ける予感&悪寒が・・。
問題は長期化するかなと。
>日本の上場企業も続々と・・ほとんどの企業は「うそつき」
これは監査する方々に倫理・使命感をしっかり持っていただきたいですね。
企業から報酬を貰う監査法人、接待攻勢を喜ぶ担当の公認会計士にまともな監査ができるとは思えません。
報酬を貰えば対価にサービスを提供するのが普通ですが、監査法人は逆にお客さんを締め上げるのが仕事であることにそもそもの矛盾があるような・・。
豪ドルも頭を打って大幅下落していますね。
押し目かトレンド反転か揉み合いに入るか、私は一旦リセットしています。
(2ちゃんについてのご意見もお待ちしています。)
吊られた男さん、
当日前日の相場解説記事は眉唾が多いですね。
「ようわからんけど下げました」では個人ブログなので(笑)、取って付けた理由でもなんとか探してくるからでしょうね。
>すでに検証不可能な形での意見を載せている時点でジャーナリズムは死んだといって過言でありません。
なるほど確かにそうですね。
週刊誌なら良いですけど、全国放送のテレビで「ある民主党議員からは小沢さんは辞任すべきだとの意見も」というような報道がされることがあります。
何故国会議員が匿名でペラペラとメディアにこのような話をするのか?
こんな話はメディアが捏造しても誰も検証できない。
堂々と言わずに匿名で話している時点で、この議員は国会議員失格!メディアもメディア失格!
といつも思います。
あらゆるメディアがスポーツ新聞化・ゴシップ週刊誌化、低脳化・低俗化しているように思えます。
あまり付き合わないことが一番かと。(笑)