昨夜のダウは0.27%小幅に下げて、終値は8739でした。
でも、その前の3営業日の動きが面白いですよ。
5日:8763、8日:8764、9日:8763(終値ベース)
先週金曜終値からわずか1ドル上げ下げしただけでびくとも動きませんでした。
(勿論場中の動きはそれなりにあったのですが・・、確率で言ったら凄いですよ。)
NYダウは開店休業中でしたか?
もう少し長く見ても、6月1日の終値8721から殆ど動いていません。
まあ、アンタもこの2年程下に下に下に上にと疲れただろうからゆっくりしなよ。
この動きの少ない横這いは一旦天井を打ったのだろうか?
次の上昇に向けた踊り場だろうか?
はたまた、レンジ相場入りか?
昨日ダウが下げた理由の1つに、10年債利回り上昇があります。
8カ月ぶりに4%を超えると株が売られて、その後3.9%台に戻ると株が買い戻されてダウは下げ幅を縮小しました。
完全に振り回されています。
株式市場を振り回すと言えば、忘れもしないのが昨年の原油高騰ですね!?
昨夜WTI原油先物価格は71ドル台まで上昇しました。
まだ、昨年高値の半年の水準ではあります。
しかし、メディアによって、昨日の株式相場が石油株の上昇を通じてあたかも原油価格の上昇を好感していると受け取れる記事を書いているところと、インフレ懸念で株式相場の重石になっていると書いているところがあります。
どっちやねん!ここはキーポイントですよ。
市場参加者の判断も異なるでしょうし、それだけ微妙な水準にあるのかも知れませんが、私は後者だと思います。
ここから先はネガティブ材料として受け取られるのではないでしょうか?
長期金利も原油価格も過度に上昇すれば、企業の利益と個人消費を圧迫します。
病み上がりの人を真夏の炎天下にいきなり連れ出すようなものです!?(良い例えが思いつかない・・)
NYダウの上値を抑える要因として、長期債金利と原油価格の動き(&利上げの可能性?)は少し注意しておいた方が良いかも知れません。
さて、今夜21:30に米5月小売売上高が発表されますが、個人的には大注目です。
何故なら、良い指標が連発される中でこの指標は3月も4月も対前月比マイナスという結果になっているし、上昇相場に冷や水をかける可能性があるのは米国の個人消費と雇用関連の指標ではないかと考えています。
今回の予想は前月比+0.5%(除自動車+0.2%)となっているようですが、3カ月連続でマイナスを記録したらそれなりのインパクトがあるのではないでしょうか?
米国の個人消費の前月比なんて予想してもサッパリわかりませんが、下押しを期待しておきます!
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