【静かな船出の大証FX・・】
証券取引所が参入と注目を集めた大証FXですが、21日のスタートは静かな船出となったようです・・。
初日の取引高は6871単位で、くりっく365の25万数千単位に対して2.67%に留まったようです。
でもこれ少ないですかね?
初日は記念にとか物珍しさで試しに取引する人も多いと思うので、もっと減ってしまうのではないかと思います。
少し苦言を呈しますが(何の権利があんねん!)、FXユーザーに証券取引所というブランドだけで多少条件が悪くても引き付けられると思ったのなら大きな間違いでしょう。
延期に次ぐ延期で後発として出発しているのに、今の条件では見向きされません。
確か社長さんは株式投資家がメインターゲットというような話をしていたと思いますが、くりっくに対して1%のシェアでも構わないなら大証ブランドに信頼感を感じる方だけを相手にしていれば良いのかも知れません。
でも何らかのシナジー効果がなければ、株式投資家が店頭やくりっくではなく大証FXを選択する理由が見当たりません。
そのシナジーとして私が証取のFXに期待したのは、代用有価証券を証拠金に充当してFXを取引できることです。
スキームとしては可能となっていますが、提供する業者が出て来なければ話になりません。
そう意味でも、楽天・カブドットコム・松井証券等の大手ネット証券が年内に参入を表明していることに期待したいと思います。
特にカブドットコム証券は現在提供中の店頭FXサービスでも代用有価証券で取引できるようになっています。
大手ネット証券で株をホールドしている人は沢山いるはずで、それを手間なく有効にFXの証拠金に使えるようになれば大証FXにも突破口はあると思います。
嫌でも手数料を落として通らなければならない証券取引所とはビジネスモデルが全く異なるので、殿様商売では客が寄り付かないということを肝に銘じるべきだと思います。
(金融庁を見方につけるより投資家を見方につけるべし!)
【SBIと楽天の仁義なき戦い!】
ネット証券といえば、SBI vs 楽天の手数料サマーラリー(?)が話題になっていますね。
長くなるので詳しくは書きませんが、楽天が10万円までの取引手数料でSBIを下回って値下げしたことで、両者の火花が散り3回・4回と業界最安値を争って短期間に料金値下げが行われました。
FX業界のスプレッド競争ならわかりますが、過去に値下げ競争は終わったと思われていたネット証券の大手同士でこのような値下げ競争がこのタイミングで行われるのはある意味不思議です。
FX業界とは異なり、「業界一安い」という看板を掲げているSBIが一番大きなシェアを握っていることも独特ですね。
店舗型証券との差別化のために料金の安さでパイを拡大してきたネット証券の勢力図は、決して大手の手数料が安い訳ではないFX業界の勢力図とは異なりますね。
手数料引き下げは投資家にとっては歓迎ですが、全体のパイが拡大する訳でもない大手2社の狭い範囲での引き下げは、異なるセグメントでの料金を引き下げないことで帳尻を合わせるだけとも推測され(例:高めの外国株取引手数料を引き下げない等)、個人的には如何なものかと思います。
手段を選ばないシェア至上主義のソフトバンク体質とバーゲンセールの楽天体質のぶつかり合いなのかも知れませんね!?
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