上海市場の暴落は予期できたのか?テクニカルではない、読むのは人の流れだ!大衆ではなく大物の小さな声を聞け!

エラソーなタイトルを付けましたが、私は暴落を予期していた訳ではありません。
 
上海株はまだもたもたしていますが、私は投資額の半分は売り逃げて半分は暴落にお付き合いしています。
 
私が売ったのは前月末に5%の急落が起こる日の2%程度下げていた段階です。(たまたまですけど)
 
危険を察知すれば逃げるタイミングは3つあったと思います。
①急落が起こる前に加熱気味と見て他人が買い漁っているときに売っておく。私が売ったタイミングの前も上昇ピッチが加速していた。
 
②高値圏で5%の急落が起これば予兆だと見て5%の損を気にせずに売ってしまう。(5%も下げたところで売りたくないという心理が働くし、ここで売っていればその後高値を更新したのでしまったと思ったことでしょう。でも、さらに結果論で言えば間違いではなかった。)
 
③一旦値を戻して高値を更新したが、ダブルトップ気味に再度急落を始めたので、テクニカル的に7月末の安値を割った段階で迷わずに売ってしまう。
 
言うは易し行うは難しですよね。
<参考:上海A株指数の日足・月足チャート>
SSEA_D_090826.pngSSEA_M_090826.png
 
天井なんて誰にもわかりませんし、その後20%も下げることも誰も予想できません。
バブルをバブルと認識できても、どこで弾けるかは誰にもわかりません。
 


風船を膨らまし続けてどこで破れるかは個々の風船によって異なりますし、科学でも予想できないでしょう。
しかしながら、針一本でも弾ける段階に来ていることを判断するのはそれ程難しくないと思います。
 
特に上海株は加熱し易く、香港市場の中国H株と比べていかに割高であるか(一物二価のAH格差)は簡単にわかります。
 
私は暴落を予期した訳ではありませんが、危険レベルだから半分売っておこうと判断した材料を参考までに書いてみます。
 
<大衆の逆を行け!中国A株投信即完売の逆指標!>
今年中国A株を対象にした投資信託が資金を集めて来ましたが、2月・3月に投資した人は良いのです。
何故なら彼らはリスクテイカーだからです。(何故バカ高投信を選択するのかは置いておいて)
まだ上昇が不確かな段階で資金を投じています。
 
7月のボーナス時期も中国A株投信の新規設定や追加募集が盛んでしたが、投資枠の制限もあり募集して1日~2日で完売したものが多かったようです。
 
本邦投資家は中国の個人投資家の未熟さと上海市場を揶揄しますが、私は本邦投資家? (急騰しているという理由で買う層)も変わらないレベルだと思っています。
 
冷徹なようですが、間違える人達の間違いに注目して逆の行動をすれば良いことになります。
 
7月の段階で中国A株に資金が大量に流入するのはオカシイのです。
 
自分で調べたり考えたりせずに判断を他人に預けて証券会社のセールスに受け身な人達は救いようがありません。(百年やってろ!)
 
残念ながら、多数決では市場の政権は取れないようです!?
 
<賢者の声を聞け!ジム・ロジャーズはバブルを指摘!>
7月27日の時点でジム・ロジャーズは、「中国株はあまりにも急激に上昇し、急落する公算が大きいとみられるため、昨年11月以降は購入していない」とコメントし、上海総合指数が高値に迫ったことにも「普通は悪い兆し」だと指摘しました。
 
さて、あなたならジムと日本の証券会社に煽られて波に乗ろうとしている大衆のどちらを支持しますか?(笑)
 
私の中でこの2つが結びついて売り判断に影響したのは事実です。
 
バブルの時は商売ベースで煽りまくっている人達とそれに踊らされている大衆がいる一方、少数派の大物が危険を指摘している状況が生まれます。
 
しかし、少数派の大物の予想が当たるとは限りません。
上海の2007年のバブル時はグリーンスパンが危険を指摘したにも関わらず株価は上昇を続けました。
暴落を始めたのはかなり後だったと思いますが、結果その指摘は正しかったのです。
 
ジムの指摘は今回ドンピシャでしたが、昨年11月以降購入していないと述べている通りどこでピークを打つかはわからないので盲目的に聞き入れるべきでもないと思います。
でも、ジムはポジショントークばかりだと言わずに参考にするには良いと思います。
 
私のブログでは繰り返していることですが、我々日本人は他人と異なることをすることに不安を覚えるので自分に言い聞かせておかないと冷静に判断するのは難しいのだと思います。
 
でも、人の流れを見て逆をやるのは難しいテクニカルを覚える必要もないし、意識して観察すれば良いだけなので頭もそれ程使いませんよ。
 
多くの人が乗り込んだ船でも市場は皆殺しにすることがあることは歴史が教えてくれます。
よく考えれば、その報いを受ける当然の理由がその多くの人達にあります。
 
懲らしめられない側になるためには決して易しい道ではないが、何をすべきか・何をしてはいけないかは割と明確だと思います。
 
楽して安全に他人任せで努力もせずに大きく儲ける方法なんてない!
 
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コメント

  1. siden より:

    こんばんわ
     
    上海市場に限ったことではないのでしょうが当該政府方針に左右されますね。
    特に中国市場は共産党の金融コントロールが顕著に表われています。
     
    上海市場は市場心理サイクル(周期)で言うと今、どこに位置しているのでしょうか。よくわかりません。
     
    1.総悲観論(パニック)
    2.悲観論からの回復
    3.中立(悲観、期待萌芽)
    4.期待の増幅
    5.総楽観論(熱狂)
    6.楽観論の後退
    7.中立(楽観論、懸念発生)
    8.懸念の増幅
     
    六番目かなー。

  2. 太助 より:

    こんにちは。
     上海は特にその傾向が顕著ですね。
    07年のバブル時に中国の個人投資家が「政府が我々に損させるはずがなく、最後はなんとかするはず。」と言っていたのには公営負けなしカジノかと笑ってしまいました。
     6番目か7番目かなーと思います。
    しかし、いつ「4.期待の増幅」が起こって、「5.総楽観論」でイケイケが再発してもおかしくはないかなと思います。
    上海は調整らしい調整もなく上昇してきたので、今回の20%下落も長期的にはなんてことない必要なガス抜きだと思います。
    ジェットコースターだと思えば楽しいかも知れません!?

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