外需も内需も、グローバル企業も日本閉じこもり企業も、ネットも店舗も、入り乱れての弱肉強食の時代かって話!
CD販売店のHMV渋谷が昨日閉店しました。
リーマン後の不景気で老舗百貨店が閉店して、その街の顔がなくなってしまうという寂しいニュースには慣れていますが、HMV閉店は色合いが少し異なる!
HMV渋谷は1990年に開店して、失われた20年という短い期間を経て、閉店に至っている。
渋谷の顔のみならず、平成の時代を彩った文化の発信地でもあった訳だ。
時代に取り残された昭和のなんちゃら百貨店が立ち行かなくなるのと一緒にしてしまうのはあまりにも酷だ!
HMVは渋谷でライバル店との競争に負けたわけではなく、ネットの音楽配信にパイを食われてしまった訳です。
つまり、あまりにも早いネットの進化と生活スタイルの変化により、店舗でCDを売るというスタイルが20年しか持たなかった訳だ。
風が吹けば桶屋が儲かるじゃないけど、米国でアップルがipodやiphoneを開発すると、日本の渋谷で大型CDショップが潰れる訳だ。
おっと、これは本屋もヤバイぞ!
数年後に、ipadの影響で東京日本橋の老舗大型書店が・・・なんてことも。(書いててリアル過ぎるなこりゃと思ってしまったけど・・。)
「わたしら国内で閉じた商売ですから、米国のアップルだかオレンジだか知らんし、英語や中国語も全く使う機会ありませんから・・」とは言っていられない時代かも知れません。
一方、通信販売大手のニッセンと千趣会が中国事業の拡大に乗り出すとのニュースがありました。
老舗カタログ通販会社はネット通販に押されているイメージがありますが、上手く時代に適応して生き残れるのでしょうか?(まあジャパネットたかたも独自の強さを誇っているしね。)
店舗営業でなければ、比較的容易に海外進出できるメリットがありますね。
国内で伸びないor減少する需要はとりあえず中国で補えと、大手内需企業がこぞって進出する時代です。
近くて遠いアジアは、文化や考えの隔たりは大きいかも知れないけど、欧米に比べたら、日本の食文化・生活スタイルをベースにした消費が受け入れられやすいでしょう。
(遠い昔に、中国から言葉も文化も宗教も輸入した国じゃない!日本が誇る「らーめん」なんて逆輸出だって!)
日本式をちょっとアレンジして受け入れられれば、巨大なマーケットを手に入れられる訳です。
中国と並ぶ巨大なマーケットと言えばインドですが、インドのビール消費量が6年で2倍に拡大したそうです。
中国に比べると地味ですが、12億人の人口のうち8割のヒンズー教徒は飲酒の習慣はないが、最近はヒンズー教徒でも若年層には飲酒の習慣が拡がっているとのこと。
インドのアルコールの潜在需要(将来的な爆発力)はもの凄いのではないかと思いました。
旧宗主国のイギリスに負けないように、日本のビールメーカーもインドを攻めるべし!(創業家がどうのこうのとしょうもない理由で合併を破談させてる場合じゃないよ!)
オチは少し飛んで、国境なき大競争時代には日本のデフレは簡単に収まらないだろうってことで!?
正直言って、よくCDを3千円も払って買っていたよなと個人的にも思うもの・・。
(ということは、よく新書を千円以上も払って・・と将来思うかなと。)
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