2011年の当たらない相場予想!?新興国編:ファンダメンタルズとじゃぶじゃぶマネーで基本は上昇基調?

前回の続きです。
 
前回書き忘れましたが、(日本円も含めてだけど)刷りまくったじゃぶじゃぶドルは行き先を求めて彷徨うだろうから、2011年はマーケットが上昇し易い状況にあると思います。
 
しかしながら、ファンダメンタルズを無視して何もかも上昇するようなバカ騒ぎにはならないでしょう。
また、安全神話の債券市場はリスクの塊なので(?)、マネーの受け皿ではない。
(神話は神話に過ぎない・・。)
 
よって、ファンダの良好な株式市場・コモディティー、一部の高金利通貨にじゃぶじゃぶマネーがどっと押し寄せることになり、一部ではバブル的な上昇になるかも知れないと思います。
 
ということで、新興国について考えてみます。
 
【新興国】
上述した通り、総じてファンダメンタルズは好調だし、カンチガイ先進国とは異なり愚かな巨額財政赤字も抱えていないので、長期的な見通しも明るい。
 


米国のじゃぶじゃぶ作戦は新興国株にとってフォローの風ではあるが、
①間接的に商品価格を上昇させ、その影響は新興国には直接インフレをもたらす、
②じゃぶじゃぶマネー直接流入によるバブル発生を防ぐために、
新興国の当局が利上げを含む強力な金融引締策を講じて、株価が冷やされるリスクも今年は昨年より高い。
 
(日本では商品価格が上がってもデフレをインフレに変える程ではないだろうし、ましてや今年中に利上げなんてありえない訳です。)
 
しかしながら、私はそれ程心配していません。
中国を中心に今年中に数回に渡り利上げが行われるでしょうが、昨年中に株価にある程度織り込んだと思います。(中国株は昨年本国では下落、香港でも殆ど上昇せず停滞。)
 
知ったらお終い!噂で売って事実で買う!という動きになるのではないかと・・。
 
これとは別に、中国固有のリスクを言い始めたらキリがないし、巷に溢れていますので参考にしたい方は参考にすれば良いと思います。新興国のリスクが高いのは当たり前!
 
(一言だけ言いますが、中国バブル崩壊なんて話は何年も前からずっとバカ騒ぎしていますよ。
大抵同じ人物が外れ続けても願望で言っているんだわ!
中国なんか絶対に投資するかってのは個人の自由ですが、世の中には予想と個人的感情を区別できないインチキ評論家が多いことは認識すべきかと・・。)
 
新興国の小国までタイムリーに情報を追うのは難しいので、日本でも湯水の如く報道してくれる別格”One of G2”の中国を中心に、ブラジル・インドと日本人が情報を得やすいアセアン各国の動きを追っておけば良いのではないでしょうか?
 
昨年はBRICs以外の小国が好調でしたが、今年はBRICsが比較的パフォーマンスが良いのではないかと思います。(個人的にロシアはノーマークなのでBICですけど。)
 
例えば、インドネシアは2年連続好調でしたが、最高値をとっくに更新して今年も高パフォーマンスを叩き出すことは考えにくい。
それなら、ファンダメンタルズとは不釣合いに低迷継続中のベトナムの方が面白そうだけど・・。(少なくとも下値不安はインドネシアより小さいと思う。)
 
まとめると今年の新興国は、バブルと利上げ懸念を抱えながらも大国BICが上昇して、既に騰がり過ぎた小国の中には伸び悩み、あるいは下げる市場も出てくるのではないかと思います。
(一応、BICはC>B>Iの順ではないかと見ていますが・・?)
 
全体としては、今年も新興国>>>先進国であることは変わらないと・・。
リスクはあるがリターンもある新興国と、新興国並みにリスクがあってリターンはそのリスクに見合わない先進国という構図は2011年も変わらないのではないかと思います。
 
次回は、コモディティーについても少し触れてみます。
 
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コメント

  1. 真実の目 より:

    今の日本の若者を見ていると日本に投資することの愚かさを感じてならない
    短期的にキャピタルゲインのみを追う愚かな投資家の餌になるだけじゃないだろうか
    日本は長期的に売り
    復興を信じてはいけない
    真実から目を叛けずに

  2. 太助 より:

    真実の目さん、コメント有難う御座います。
     私は、若者よりも(主には年功序列だけで)今現在日本で責任ある立場にある人生経験豊富な層を見ていると、日本に投資することの愚かさを感じます。
    超長期的には、今回の震災を直接経験した子供達からも、日本を変える気概を持った強く賢く逞しいリーダーが出てくることを期待します。

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