米国の失速に加え中国でも景気減速・高インフレが確認されると世界経済に不安!?

先週金曜日のNYダウは1.4%下落して12,000を割り込んで引けました。
前回12,000を割り込んだのは3月 (3.11近辺)なので3カ月ぶりの安値です。
 
じゃぶじゃぶで間違って上げ過ぎた分の水準訂正で、そんなに悲観することも(楽観することも?)ないと思いますが、NYダウは5月頭から順調に右肩下がりを描いています。
 
一方、世界経済のもう片方のエンジンである中国も株価は冴えません。
上海株も香港株も年初来安値水準をもたもたしています。
 
結局、QE2なんて中国・ブラジル・インド株を押し上げることはなく、インフレ率を押し上げて新興国の株価を押し下げただけやん!
 
先週末にブラジルの4月小売売上高が発表されましたが、対前月比で予想に反し0.2%の減少となり、1年ぶりのマイナスに落ち込みました。
金融引き締めが消費を減速させていることが確認されました。
 
中国でもインフレ抑制のため追加利上げが予想されており、これが株価の上値を重くしています。
そして、明日は米中両国の5月小売売上高が発表されます。
 
中国は前年比+17%予想、米国は前月比-0.5%予想となっていますが、両国で消費減速が大きい結果となれば、世界経済の先行きも悲観されるでしょう。
同時に米国はPPI、中国はCPI・PPI・鉱工業生産が同時に発表されますが、何といっても注目は中国のCPI!
対前年比では+5.5%の予想となっていますが、上回れば利上げが強く意識されるでしょう。
 
とうもろこしは史上最高値を更新しているようですが、じゃぶじゃぶQE2で商品価格がなにもかも上がる状況ではなくなっているので、インフレも少し落ち着くのではないかと期待(希望)しています。
 
話は決して単純ではないと思いますが、新興国の株価を結果押し下げた「米国の米国による米国のための」迷惑QE2が終わるなら、新興国の株価にとってはインフレ懸念後退というフォローの風がこれから吹くと期待(希望)したい!
 
取り敢えず、明日発表の米中の小売と物価の指数に注目ですね。
 
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