一旦12,000を回復したNYダウも、昨夜はギリシャ債務懸念と米経済指標が軒並み悪化で、1.48%下げで再度割れて11,897で引けました。
ギリシャ問題はこの1年聞き飽きておなかいっぱいですが、問題は解決されずに深刻なまま、今度はもうお腹が下っちゃいそうな危機でしょうか!?(言っている本人にも意味不明ですが・・。)
景気低迷を示す経済指標が増えているのと同時に、5月米CPIも予想を上回り対前年比3.6%の増加になりました。
商品価格の上昇は新興国の需要が原因でQE2のせいではないと言い張る米国は、自国の物価も上昇する中でQE3をやって来るのでしょうか?
新興国が苦しむのは構わないが我が米国でも物価上昇が進むなら、「世界のルールブックは米国有利に我々が自由に書き換える」の大国も安易にはQE3を打てないと思いますが・・。
先日発表された中国の5月CPIは予想通り5.5%でしたが、その後に預金準備率の引き上げを行いました。
6月のCPIは6%を越えるとの予想もあり、金融引き締めを緩められる状況ではなさそうです。
利上げを連発してきたインドもその効果虚しく(?)、5月卸売物価指数が予想を上回る前年比+9.06%と物価上昇が止まらず、本日の政策決定会合で追加の0.25%利上げが予想されています。
先進国も新興国も世界中で、相場にとっての良い材料がなかなか見当たらない状況になってきましたね!?
副作用の強いQE3を新興国だけが苦しむなら平気だろうが、スタグフ気味になってきたアメリカ帝国まで苦しむかもしれない状況で、米国が打ち出すかどうかに関心が集まりそうですね。
[←参考になりましたら一押し。m(._.)m]
指標悪化とギリシャ懸念でNYダウは再度12,000割れ!副作用承知でQE3の注射打つ?
