自由平等博愛のフランスと最古の民主主義国ギリシャの選挙結果は「民主主義」の終わりの始まりか?

5月6日に行われた注目の欧州選挙は、フランスは現職サルコジを破って左派オランドが勝利、ギリシャは旧連立二大政党が過半数割れで旧第1党が第3党に転落という結果に終わりました。
 
特にサプライズはありませんが、両国の共通点は民衆が反緊縮の票を投じたというこれまた予想通りの展開でした!?
ちょっとサプライズだったのは、フランスよりギリシャが選挙後に連立組めない混乱ぶりが市場のリスク回避に拍車を掛けたことでしょうか?
 
これもやっぱりギリシャでサプライズとは言えませんが、ギリシャが市場を震撼させるのはこれで三度目であり、何年もネタが尽きず空気を読まないラテンっぷりには頭が下がります!?
 
スーパームーンよりも意味深なのは、フランスとギリシャで同日に行われた選挙で示された「民主主義」が世界に(少なくとも市場に)希望を持たせるものではなかったことかも知れません。
 
「自由・平等・博愛」をスローガンに18世紀にフランス革命が起こり、民主主義を命がけで勝ち取ったフランス!
世界最古の民主主義国家であり、西洋文明発祥の地でもあるギリシャ!
 
フランス・ギリシャと言えば「民主主義」。
「民主主義」と言えばフランス・ギリシャと言っても過言ではない!
 


現在の「民主主義」制度に多大な影響を与えた両国で同日に行われた選挙で民衆が示した民意に成熟や賢明を見出すことが出来るだろうか?
 
仮説として、民主主義(&西洋文明?)の終わりが始まるのだとすれば、フランスとギリシャで民主主義のジコチューとバカっぷりが示されることは象徴的ではある。
 
「自由・平等・博愛」を命張って勝ち取った勇者達の子孫にも、自由と放埓を区別することは極めて難しいし(←メンタルの問題ね)、「民主主義」制度には政治家と民衆の「放埓」による財政赤字の拡大を止める術は持たない。
 
ギリシャも6月に再選挙の可能性も高そうですが、もういい加減にしろよ、何度やっても無駄だからギリシャはもう「民主主義」なんかやめちまえと思いませんか?
歴史ある最古の民主主義国が見せる「民主主義」の大混乱と滑稽さがまさに象徴的なんですよね。
 
でも、冷静に見れば日本も五十歩百歩で「民主主義」なんかやめちまえって世界から言われる状況かも知れませんよ。
ギリシャの連立政権組めない混乱ぶりも喜劇ですが、日本の混乱政治も負けず劣らずのかなり吉本新喜劇です!?
 
現状は西側民主主義国家が同時に皆おかしくなっている訳ですよ。
 
今年は世界の選挙イヤーでまだまだ各国で続きますが、トレンドの予想が容易になりましたね。
民意を恐れる他国の政治家もギリシャとフランスの方向性になびき、嘘でも甘いことを言ってくれる政治家に民衆はなびくでしょう。
 
民衆の選択の結果、世界的に財政再建は遅れるor更に悪化orお手上げでバンザイする、とあまり悲観的なことは言いたくありませんが、どうやったら楽観的な予想が出来るのか教えて欲しい!?
 
「自由」-「規律」=「放埓」=「破綻」
を理解するのに知性など必要ないはずですが、それがインテリにも一番難しいんだな、人間だもの!?
 
さあ、「民主主義」が混沌の時代にどこへ向かうのか?
 
ギリシャ・フランスを先頭によーく見ておこう!
そういう意味では、日本には地の利があるかもね!?
 
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コメント

  1. mi-ko より:

    >ギリシャが市場を震撼させるのはこれで三度目であり、何年もネタが尽きず空気を読まないラテンっぷりには頭が下がります!?
     
    もう、ほんと頭が下がります。^^面白すぎて~。
    半年ほど前にネットで「ギリシャ国民の一日」とかいう円グラフを見てとってもウケました。
     
    >歴史ある最古の民主主義国が見せる「民主主義」の大混乱と滑稽さがまさに象徴的なんですよね。
     
    ギリシャごめんなさい、コントにしか見えません。どんなオチが待っているのでしょうか?
     
    >民意を恐れる他国の政治家もギリシャとフランスの方向性になびき、嘘でも甘いことを言ってくれる政治家に民衆はなびくでしょう。
     
    先日テレビで、フランス・ギリシャの選挙結果を「これが民意です!」「これが今の世界の民意なので、どうするか問われています!」と言うようなことを言っていました。(このアナウンサー、ご自分の言っている意味分かってるの?って感じでしたが)
     
    これが日本の未来とならないようにと思う半面、外国を引き合いに出して自国を語ることにあまり意味がないようにも思ったり。いや、やはり反面教師にさせていただかないとダメですね。

  2. 太助 より:

    mi-koさん、
    再選挙決定までのオチにサプライズはありませんが、その後ですね。
    自分たちが結果何を選択することになるかをわかっているのか?いないのか?(笑)
    いまだに「民意」をまるで神聖なものであるかのように迎合メディアが扱うから民が甘やかされるし、そもそも「それ」が諸悪の根源ではないかと疑うまともな神経さえ失われてしまいます。
    ギリシャの民主主義を外野は見守るしかありませんね。

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