2016年に中国が米国をGDPで抜く次の4年は世界の主役交代となるのか?

11月には米中でほぼ同時に次期政権が決定し、中国では習近平体制、米国では再選したオバマが2016年まで引き続き大統領を務めることになります。
 
ちょっと気が早いのですが、4年後の世界はどうなっているのでしょうか?
4年前に今を正確に予想できなかったように、今4年後を予想しようなんて野暮な話です。
(日本の1カ月後の選挙結果もわからないのに・・。)
 
でも、この4年間もそうであったように高い確度で予測できることもあります。
11月にOECDが発表した2060年までの長期予測では、早ければ2016年に中国が米国を抜いてGDP世界1位になると予想されています。
 
順調に行けばオバマ政権が8年目の最後を迎える2016年に米国が世界一の経済大国から転落する可能性があると・・。
なんともタイミング良く(?)OECDが11月に発表してくれましたが、世界の覇権の交代という歴史的な転換点に直面しているのだろうか?
 
英国から米国へ覇権が移ったように、米国から中国へ単純に覇権が移ると考える人は少ないでしょう。
 


民主主義のプロセスを経て選ばれたオバマ体制と、党内部で長老達の権力争いで妥協の産物により生じた習近平体制とはあまりにも対照的である。
(どっかの総理の選ばれ方も中国と大差はないのだけど!?)
 
さんざん言っているので断る必要もないと思いますが、だから民主主義が素晴らしいと言うつもりは毛頭ない。
民主主義もその理念には欺瞞を、制度には多数の欠陥を抱えているのであって、どうにもならない目の前の現実を直視せず、素晴らしいと念仏を唱えたところで不都合な現実は千年経っても変わらない!?
 
中国の体制も多数の欠陥と問題を抱えているのであって、現状では政治・経済・文化と総花的に世界の覇権を握るとは考えにくく、あるとしてもまだ相当先のことでしょう。
 
中国は2020年までにGDPと国民所得の倍増を目標に掲げました。
軍事力でも米国と張り合うでしょうし、Gゼロとも言われますが、歪な形でのG2がより鮮明になる次の4年ではないでしょうか?
 
米国がジャイアンでワガママを許されたのは世界一の経済大国だからという要因も大きく、一人当たりではまだ話にならなくても自分達より経済規模の大きな国に対峙するという初めての経験をする訳です。
平たく言えば、ジャイアンがこぶしを振り上げればまともに歯向かう奴が皆無だったのに(旧ソ連を除く)、西洋のジャイアンより図体のデカイ奴が東洋に現れて世界のパワーバランスが変わってしまう(途上にある)。
 
まだ習近平が10億人を超える巨大国家をどうリードしていくのか見えませんが、中国もより開かれた社会へと変わらなければ、とてもじゃないけど今のままでは世界のリーダーシップは取れないし、取るべきでもない。
それでも、覇権国家の米国を脅かせる唯一の存在が中国であり、日本も領土問題はあっても好むと好まざるとにかかわらず向き合わざるを得ない。
 
さて、オバマ大統領の後半戦である2016年までの4年間で世界はどう変わるのでしょうか?
彼が米国の歴史的な大きな転換点に立ち会うべくして、8年間大統領の任期を務めることは間違いないのでしょう・・。
 
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