ビットコインそのものではなく日本国内の取引所・一企業の運営や管理に問題があった訳ですが、どうしても「ビットコインはそもそも胡散臭いと思っていたらやっぱり」とか、もう少しマイルドに「海のものとも山のものともわからないし取引所運営会社も未熟だから近づかない方がいい」との印象を保守的な日本人に与えてしまいました。
あれから約3年経ちましたが、また最近はビットコインの話題を多く見聞きするようになってきたと思います。
4月からはビックカメラでビットコインの支払いが可能となりましたが、ごく一部の日本人ホルダーの利便性向上のためではなく、ホルダーの多い中国人観光客を取り込むためのようです。
また4月1日からは交換業者を登録制にすることなどを盛り込んだ仮想通貨関連法が施行され、ネット証券やFX業者が参入の意思を示しています。
7月から購入時の消費税が非課税となる等、法制度もかなり整備されます。
さて、マウントゴックス破綻前に1000ドル程度をつけて250ドル程度まで暴落したビットコインの価格は今いくらでしょうか?
胡散臭いビットコインは直近で1500ドルを越えて高値を更新しています!
破綻後の暴落底値で買った勇者は6倍程度、破たん前の高値で掴んで1/4の暴落に怯えた人でもホールドしていれば1.5倍で楽々儲けが出ているレベルです。
上昇の理由はいくつかあるようですが、1つは米国でビットコインETFが上場される期待。
3月に申請は却下されて上昇・下落を演じたのですが、4月26日に米SECが再考要請を承認したと判明し再度上場期待が高まっているようです。
もう少し長い期間で見ると、ビットコイン価格を押し上げて来たのは近年取引の8割を占めるとも言われる中国人投資家です。
2017年初めに中国政府がビットコイン取引に警告を発すると24時間で21%の価格暴落を招いたことは記憶に新しいと思います。
そして、どうやら直近の高値更新を最後に一押ししているのが本邦投資家の買いのようです!?
日本円での取引が急増しているとのこと。
石橋を叩いても渡らなかった本邦勢が前述の通り法制度も整備され、7月には消費税も非課税となり更に加熱する前に高値更新中のビットコインに今しかないと大挙して飛びついたのでしょうか?
これは本邦勢が天井ジャストポイントでジャンピングハイキャッチを見事に決める逆指標のシグナルでしょうか!?
あれだけ胡散臭いと避けて毛嫌いしていたビットコインが(乱高下しながらだが)右肩上がりのチャートを描き、大手量販店のビックカメラでテレビを買えるようになったら安心して徒党を組んで1400ドルで沢山買い入れるのはヤッパリ国民性!?
ビットコインの発明者は日本人との説もありましたが、胡散臭い仮想通貨が欧米で発展して中国人が爆買いで価格を吊り上げ最後に掴みに来たのが日本人なら、これは天井シグナルとして無視できない!?
さて、今掴みに行っている日本人もまだまだ先行者で勇敢なリスクテイカーに過ぎず、ビットコインの夢とバブルは今後も続くのでしょうか?
本邦勢は世界の投機家の中で一番行動が遅いんだよ!
様子見してたのに何故か勝手に安心して徒党を組んで最後にやって来て大人買いしやがって!
自分の意思と判断で相場に立ち向かわない者にはその対価を教えてやると相場の神の怒りにまた触れるのでしょうか?(笑)
中国人の後に日本人の買いで高値更新なんて、中国A株の後に日経平均のチャートを繋げたみたいなもので、強力な逆指標のビットコイン暴落シグナルとして注意しておいた方が賢明かも知れませんね!?

コメントを書く