コード:2859
銘柄名:NEXT FUNDSユーロ・ストックス50指数(為替ヘッジあり)連動型上場投資信託
(愛称):NF・欧州株ユーロ・ストックス50ヘッジ有ETF
信託報酬:年率税込0.198%
コード:2860
銘柄名:NEXT FUNDSドイツ株式・DAX指数(為替ヘッジあり)連動型上場投資信託
(愛称):NF・ドイツ株DAXヘッジ有ETF
信託報酬:年率税込0.198%
銘柄名が長いのですが、為替ヘッジありで欧州大陸の代表50銘柄とドイツ単国のDAX指数に連動するETF2本ですね。
ユーロストックス50は英国を含まない欧州主要11(or12?)カ国の流動性の高い50銘柄を対象に時価総額加重平均した指数であり、フランス・ドイツ・スペイン・イタリアの上位4カ国で80%を占めます。
既にUBSがユーロストックス50に連動するユーロ圏大型株50ETF(1385)を東証に上場させていますが、信託報酬は0.165%で若干下回ります。
しかしながら、JDRなので貸株金利が付かないデメリットがあり、野村のNF・欧州株ユーロ・ストックス50ヘッジ有ETF (2859)は0.1%程度の貸株金利が期待されるので、UBSの方がコスト的に有利とも言い切れません。
また、東証での取引が活発でなく板が薄いので、野村の方の流動性が高いようなら取引もし易くなると思います。
既に同指数連動ETFのあったユーロストック50よりも評価すべきはドイツDAX指数連動ETFの投入でしょう。
欧州の単一国であればUBSが英国とスイスを東証に上場させていますが、日本に次ぐ世界4位の経済大国であるドイツの株価指数ETFは存在していませんでした。
UBSの英国(1392)・スイス(1391)ETFの信託報酬0.22%と比べても「NF・ドイツ株DAXヘッジ有ETF」(2860)の同0.198%はそれらを下回る低コストです。
日本国内でも米国の指数については多数のETF・投信が投入され投資しやすくなりましたが、欧州地域は少なくドイツ単体国では日本初のETFであることを評価したいのですがどうも大きな欠落があるようです!?
タイトルに書いた通りでこの二本のETFは「為替ヘッジあり」のみの設定であり、通常の通貨ユーロベースとなる「為替ヘッジなし」は設定されていません。
どちらか一方なら「為替ヘッジなし」で設定し、「為替ヘッジあり」を設定したいならヘッジなしと二本立てにすると思うのですが、欧州に関しては何故か「為替ヘッジあり」の需要の方が圧倒的に大きいとか理由があるのでしょうか?
ユーロストック50の方は既存ETFがあるので「為替ヘッジあり」で差別化して新たな需要を取り込む意図もわからないではないのですが、ドイツはその犠牲でわかりやすく「為替ヘッジあり」で統一しておけって感じでしょうか?
それなら「為替ヘッジなし」も二本立てで出しましょう!
海外の株価指数に投資すると共に、ドルとも円とも連動しない通貨ユーロに分散投資しておきたく「為替ヘッジあり」は余計なお世話と考える投資家も多数います。
そこだけが本当に残念。
早期の「為替ヘッジなし」(通常版)バージョンの追加投入を期待します!

コメントを書く