SBIアセットが「SBI・i シェアーズ・インド株式インデックス・ファンド」を2023 年 9 月 22 日に信託報酬0.4638%(税込)で運用開始するとお伝えしましたが、他社の新規設定と既存の対抗引き下げによりインド株投信のコスト低廉化が急速に盛り上がってきました!?
上記のSBIアセット発表は8月22日でしたが、翌日の8月23日にauアセットマネジメントが「auAM Nifty50インド株ファンド」を信託報酬0.539%(税込)で8月29日から運用開始と発表しました!
運用方法に「株式先物取引を利用する方法」が含まれているので、おそらく現物には投資せずほぼ先物100%で運用が行われる爆売れのiFreeNEXTインドを丸パクリした投信だと思われます。
不思議なことに販売会社にauカブコム証券の記載はなく、取り敢えずSBI証券のみ取り扱いで開始するようですが、SBI・i シェアーズの運用開始前に商品を投入したくてSBI証券と交渉する過程でauカブコムでも扱わずにウチで独占販売なら受けてやらないこともないよと、どっかの芸能事務所みたいな圧力が掛かったのでしょうか?(笑)
auカブコムが早期取り扱いを嫌がる理由はないと思うので、遠くない時期にカブコム含む他社にも取り扱いは広がっていくと思います。
ここで2社から勝負を挑まれた大和アセットも動きます!
9月5日に「iFreeNEXT インド株インデックス」の信託報酬を9月27日付で0.781%(税込)から0.473%(税込)へ引き下げると発表しました!
これはauAMの二番煎じ商品のコストを下回ると共にSBI・i シェアーズとほぼ同等で国内最安水準を取り戻しに来ました。
税込みでは若干SBIが下回りますが、税抜きベースではiFreeNEXTが最安になるように設定することで、SBIの値下げを誘発しないレベルに抑えたのかな?(笑)
但し、純資産総額で300億円を越えた本家のiFreeNEXTに丸パクリ側である運用開始直後のauAMがコストで下回られては勝ち目がないので、auAMの信託報酬引き下げは不可避ではないかと思われます。
各投信の販売会社取り分の信託報酬も比較して投信ポイントも皮算用してみましょう。
[A]信託報酬(税込) [B]販売会社取り分(税抜) [A]-[B]
SBI・iシェアーズ 0.4638% 0.022% 0.4418%
大和・iFreeNEXT 0.473% 0.18% 0.293%
auAM・Nift50 0.539% 0.21% 0.329%
SBI・iシェアーズはまだ運用開始してないし、大和もまだ引き下げ前なので現状確かなことは、SBI証券にてauAMと引き下げ前の大和は通常の0.1%還元対象であり、松井証券が取り扱う大和(引き下げ前)は11月からの還元サービスで信託報酬の販売会社取り分を還元予定でした。
松井証券でSBI・iシェアーズが取り扱われたとしても還元ポイントはSBI証券と同等と推測され、ポイント込みの実質信託報酬は大和・iFreeNEXTが0.293%まで下がって最安となりそうです。
価格差がなければ利点がなく競争力を失うと思われるauAMが多少潜って引き下げて来る可能性はありますが、このレベルからインド投信の更なる信託報酬引き下げはあまり期待できそうにありません。
それよりもiFreeNEXTでさえ運用開始からまだ半年に過ぎず、3ファンドにはしっかり運用して1年後に問題のない運用結果を示して頂きたいですね。
特に来年からは新NISAも始まるのでインド投信で長期運用と考えるなら、まだ実績のない銘柄で決め打ちしてドーンと資金投入するのは避けて当初は特定口座での打診買い程度に留めて様子見した方が良いでしょう。
(てか、現状でiFreeNEXTは成長投資枠の対象銘柄になったのかな?先物運用アウトで除外なら特定口座で買うしかないけどね!?)
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