GMの破綻を振り返って未来を考えてみましょう。
GM破綻は様々なことを示唆しているように思えます。
終わりを告げられたのはGMだけではなく米国そのものかも知れない・・。(そうではないかも知れない・・。)
【GMは日本の反面教師だ!】
これ以前も書きましたが繰り返します。
退職者への手厚い社会保障がGMを破綻に追いやった大きな要因の1つであることは否めません。
会社が好調なときに未来永劫繁栄が続くという前提で手厚い保障を約束してしまったから、そもそも重たい(!?)車1台に十万円以上の重いコストを乗せなければならず価格競争に勝てなくなってしまった訳です。
日本国の状況はGMにそっくりだと思います。
国が好調な時に経済成長が継続し人口ピラミッドも崩れないという前提で(というより何も考えずに)年金・医療保険を設計し、今負担者は苦しめられ、今後益々苦しくなることは目に見えています。
GMが破綻間際になって退職者への支払いを減らそうとしましたが、そこまでそっくりになったら困る訳です。
(破綻するしないは置いておいて、間際にならないと決断できないメンタルはそっくりでしょう。)
中福祉中負担なんて意味不明で選挙向けの言葉を先送りで逃げるだけの政治屋が使っていますが、中福祉大負担か小福祉中負担(or 小福祉大負担)しか有り得ない訳です。
国民に「無理なワガママ言うなボケ!どっちか選べ!」と嫌われ役を買って出て正しいことをする政治家は現れないと考えておくべきかも知れません!?
【米国の象徴の破綻は即ち米国の行き詰まり!?】
GMが末期に自動車販売を維持できたのは、子会社GMACを通じで自動車版サブプライムローンを貸しまくって、ウォール街を通してその貸倒れリスクを投資家に転化する詐欺行為で成り立っていました。
製造業が本分を忘れて金融(詐欺)で飯を食おうとしたことは、ある意味GMは最期まで米国を象徴していたのかも知れません!?
つまり、GM衰退は米国衰退を象徴しているのかも知れない・・。
GMの今後の再生は米国そのものの再生でもあると思います。
2008年に年間世界販売台数でトヨタがGMを抜き世界一となり、GMは世界二位に甘んじた。
2009年1月には中国が自動車販売台数で米国を抜いて一位となり、今年は中国が年間でも一位になると言われている。
米国は今年自動車販売において、需要・供給ともに世界一の座から滑り落ちたのだ!
おそらく米国の過剰消費は復活しないと思います。
代わりに消費が活発になる国があれば、世界経済は大きく落ち込まずに済みます。
そのポテンシャルのある国々は大体想像がつきますよね!?
【原油に頼らない環境対応車の開発合戦は全産業への序章!】
GMと言えば、燃費の悪いバカでかい車をイメージします。
昨年原油が異常な高騰をしましたが、これによりガソリンに依存しない自動車開発が促されました。
日本でも先月の新車販売台数の1割がハイブリッドカーだったそうです。
オバマ大統領も「新GMは米国をエネルギー自活の将来へ導き、もう一度米国の成功の象徴となる」とGM破綻の際に述べました。
私は「見えざる手」により人類の間違いが正されようとしているのだろうと見ています。
重要な(と私が思っている)ことを言います。
地球環境を考えないわがままブッシュからオバマに大統領が代わったタイミング、原油が高騰し暴落したタイミング、世界一の自動車メーカーにして米国の象徴GMが破綻したタイミング、中国の自動車需要が米国を上回ったタイミング、これら全てが時期的に偶然の一致を見せたとは私には思えません!
偶然でないとしたら、未来は割と想像し易いのではないでしょうか・・?
地球を破壊する気か?このボケ人類!これ以上間違ったことをやるなってことですね!特に米国!?(過剰消費が正されるのは必然!)
全産業的にエネルギー革命は今後起きるのではないでしょうか?
産業革命に匹敵するかはわかりませんが、そうだとしたら日本にも(物にできれば)活躍のチャンスはあるのかも知れないと思います。
他にもGM破綻が示唆していることはあると思うのですが、機会があればまた書いてみます。
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