今年の日経平均は3月にアノ1989年史上最高値を更新した後に4万円台に乗せて横這い推移していましたが、7月11日に終値で42,246円の最高値を付けました。
しかし、そこから下落に転じて8月5日には1日でなんと▲12.6%下げて1987年ブラックマンデーを越える下げ幅▲4,451円となり、終値では31,458円を付けました。
1日の下げ幅としても物凄いのですが、最高値から1カ月足らずで1万円以上下落して8月5日の時点では年初来安値に転じました。
ということは、今年始まった新NISAで買い付けた日本株指数や個別株も平均的には多くが8月5日に含み損へ転じたことになります。
要因は米国景気後退懸念や日銀利上げとそれに伴う急速な円高など複数要因があると思いますが、ドル円も7月3日に1986年以来となる162円に迫る円安となった後に8月5日には一時141円台の円高まで振れたので日経の大幅下落が為替と大きな相関があることは間違いありません。
こうして見ると、1980年代以来の歴史的出来事が2014年に連続して起こっていますね。
日経平均が史上最高値を更新して4万円台を付けることもブラックマンデー越えの大暴落を起こすことも1ドルが160円台まで円安が進むことも人生で一度見られるか見られないかの珍事と言っても過言ではない!?
さて、これだけの出来事が新NISA開始年に集中して起こったことは単なる偶然なのでしょうか?
まるで投資家に、特に今年から新NISAで投資を始めた初心者に、相場の酸いも甘いも味わわせようとしているかのようです!?
まず30数年ぶりに日経平均が史上最高値を更新して4万円台を付けて陶酔を与える!
ドル円レートも30数年ぶりの円安に持っていき、外貨建ての海外資産も為替連動の日経平均も高みに押し上げる!
そこから30数年ぶりの歴史的大暴落を演じて悲観に大きく振れさせる!
まるで意思を持って(特に経験の浅い)投資家をジェットコースターに乗せて試しているようです!?
私は昨年末のエントリーでも書きましたが、新NISA開始年で日経平均の史上最高値更新もありえる状況なのでこういうトレンドは想定しておくべきと考えていましたが、ここまでの大急落となるとは・・。
つみたて投資だろうが、年初一括投資だろうが、安心安全絶対の方法など存在せず、相場は参加者に優しくないことは何度も痛いほど経験して来た筈です。
ドライに退場すべき者は退場せよ脱落せよと容赦なく迫り振り落としにかかります!
でも、痛みと共に他方では参加者に日経平均3万1千円台で買えるチャンスも与えているので相場は万人に平等です。
(もちろん3万1千円が安いと見るか、まだ高くて様子見と見るかは各投資家の自己責任による判断です。)
日本も米国も世界も一旦は下げ止まって少し反発している局面だと思いますが、今週月曜日が底だったと判断するのも時期尚早ですね。
特に日経平均は円安局面が終わって1ドル140円台で横這うか更なる円高へと進むのであればもう一段の下落も十分に考えられそうです。
相場は全然優しくありませんが、歴史的に長期的平均的には(日経は特殊例として)右肩上がりの上昇を演じて来たこともまた事実。
日経平均が4万2千円を付けるとどこまでも上昇しそうに見えて置いて行かれそうで焦燥感で手を出して、日経平均が1カ月後に3万1千円を付けると怖くなり投げてしまうということを繰り返していれば100%必然的に相場で損をしますね!?
小学生でもわかる理屈なのですが、この逆を実践するのもメンタル含めて難しいんですね。
相場に学習しろと促されていると思って、せめて今起こっている出来事や経験からは学びたいものですね。
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新NISA開始年に日経平均が89年最高値を更新し87年ブラックマンデー越えの暴落をしたのは偶然?
