世界的な株価下落が止まりませんね。
NYダウ指数は終値では辛うじて12,000を死守したものの、場中では12,000割れを起こしています。
でも、3月の時とは異なり、メディアを含め世間はあまり騒ぎません。
日経平均は割と堅調を保っていること、為替が株価とあまり連動せず落ち着きを見せていることが理由でしょう。
日本株が強くなったと後講釈で色々解説されていますが、私は一言NYダウと連動しなくなったドル円レートに相変わらず連動しているだけに尽きると思うのですが・・・。
BRICsを含め世界の株価は低迷しています。
しかし、NYダウに連れ安と言うより、原油価格の高騰に振り回されインフレを抑えるために金融引き締めを行い、株価が過敏に反応していると私には映ります。
投機筋が弄ぶ原油価格の動向が世界の市場を振り回す状況が続けば、世界中の投資家もどこに投資しようとも結局ギャンブルに付き合わされるだけという皮肉な結果となります。
その元凶である原油価格は今後どう動く?
G8後はサウジの増産報道もあり少し落ち着きを見せたかに思えますが、高止まりしていることには変わりません。
週末の22日にサウジアラビアで産油国と消費国の緊急会合が行われます。
何とこの会合にはゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーも招待されているとのこと。
世界中を煽る仕手筋を締め上げるつもりか?
逆に売り抜け・更に買い上がる為の情報をいち早く与えることになり兼ねないと思いますが。
彼らに膨れた風船に針を刺す役割をさせるため手を握ることまで考えていればアッパレですけど・・・?
会合では原油増産策と投機抑制策が話し合われるようです。
市場は原油国の足並みが揃わず具体的な有効策を打ち出すのは難しいと見ているようですが、市場がこの会合に大きな警戒と注目を持って見守ることは間違いありません。
投機抑制策だけでも投機筋を怖気づかせるような策が打ち出されれば良いのですが・・。
逆に会合のアウトプットがなければ、投機筋が更に買い上がるためのきっかけを与えることにもなりかねません。
会合の結果の予想は無意味ですので見守りましょう。
時期的にも夏のボーナス突っ込みチャンスが到来すれば良いですね。