アメリカは不正義もはびこるが決して正義も失わない、そう思わせてくれるニュースです。
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[ワシントン 19日 ロイター記事より抜粋]
米ベアー・スターンズの元ヘッジファンドマネジャー2人が、運用を担当していた2つのファンドの破たんをめぐり、共謀と証券詐欺の容疑で起訴された。 昨年夏に発生したこの2ファンドの破たんは、高リスクのサブプライムローン関連投資に対する懸念を増幅させ、現在まで続く信用収縮のきっかけとなった。
起訴されたファンドマネジャー2人は、流動性と市場見通しに懸念を抱きながら、ファンドの見通しについて虚偽の報告を行ったとされる。
当局によると、このうちの1人は、自らの投資資金の一部を投資家に知らせることなくファンドから移したことについて、インサイダー取引の疑いももたれている。
米司法省は19日、サブプライムローン関連の詐欺事件をめぐる全米にわたる捜査で、400人以上を起訴したことを明らかにした。被害総額は10億ドル規模としている。この捜査で18日に60人が逮捕され、19日にも逮捕者が出ている。
フィリップ司法副長官は当地で行われた記者会見で「米司法省は断固として、住宅ローン詐欺を見つけ出し、罰し、住宅市場とクレジット市場の安定化と信用回復を支援する構えだ」と語った。
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ファンドマネージャーが自分のファンドに金を投じている投資家に対してはでたらめの欺瞞で塗り固めた見通しを示しておいて、やばいと思って自分の金だけは引き揚げているのだから開いた口が塞がらない。(まだ容疑ですけど)
私はウォールストリートを仕手筋だの金融マフィアだのと書きましたが、個人投資家はそういう側面もあると思って疑わなければ騙されるのです。
米国に限らず、日本だって機関投資家が個人投資家を食い物にする構図は少なからずあると思います。
何故なら搾取して儲けられる立場に彼らはいるから。
(心のない腐れインテリも沢山いるって。)
米国にはまだまだ天罰が落ちると思っていましたが、どこかの国とは違って(また言っちゃった)、自浄作用を働かせる正義も力があるから日本のバブル崩壊後のような酷いことにはならないかなと思います。
(ロス疑惑の人を捕まえたのはどこの国の正義でしょう?)
世界中の市場を混乱に陥れる元凶を作ったファンドのマネージャーが起訴されたのも、そのファンドを抱えていたベアスタが破綻したのも、全ては因果応報・自業自得。
それを為した米当局はエライ!
でも業が深すぎるから、まだ米国・ウォールストリートに嵐は吹き荒れると思いますけど。