いや~、久々のドル円大幅急落でしたね。
昨夜はバーナンキの議会証言・ブッシュの緊急会見が同時に行われました。
市場に良い影響を与えるものはなかったと思いますが、特にバーナンキさんの正直なネガティブ見通しにドル安・株安で反応しました。
ところが、こりゃヤバイぞと思ったところで、想定外の救世主が現れた!
バーナンキ証言から米国の消費減速を読み取り(?)、原油価格が一時10ドル程度急落した。
これを受けて今度は株高・ドル高へ少し切り返す。
こんなの誰が予想できるの?
米国の景気後退懸念から原油を中心としたコモディティーにマネーが逃げていって、原油価格の暴騰を招き景気後退を加速させ、あんたらが蒔いた種で今度は景気後退懸念がより深刻になってくると原油需要減少懸念からマネーをまた逃避させますか、投機筋さん?
この現象は秋以降に起こるとの予想が多かったと思いますが、前倒しで起きたのか?一時的か?
原油価格は小さなダブルトップを作って下落し1バレル138ドル程度になっていますが、個人的には150ドルにタッチしていないのが引っ掛かります。
もしこのまま下落が続けば、株価上昇となるポジティブ要因が見えない中、悪魔から一転して救世主となるかもしれませんね。
また、米国の金融機関の決算発表が本格化しますが、4月は少々悪い数字でも株価は上げていきました。
3月の暴落の後だったし現在より投資家のマインドがポジティブだったからでしょう。
今回も株価は充分下げていると思いますが、投資家のマインドは4月時点よりもかなり悪いでしょう。
原油下落 or 米当局の効果的施策+予想を若干下回る程度の決算という条件が揃えば、上昇もあると思います。
先日書いた新興国デカップリングのストーリーですが、
米国景気減速(ダウ低迷)→原油需要減から原油価格下落→中国・インドの株価上昇(原油下落>米国不景気)
という線が有り得るなと昨日の原油動向を見てふと思いました。
<P.S.>
豪ドルとユーロを拾いたいが、豪ドルはドルストレートの上昇が急ピッチ過ぎてクロス円もあまり下げていないし、ユーロ円は下げたけど原油動向もあるのでまだ様子見中です。
[←参考になりましたら一押し。m(._.)m]
コメント
こんにちは。昨日はストップロスの大発生で、クロス円軍団の一部がきっちり「献上」しました(T_T) デイトレというか、ナイトトレーダーの同僚は、夕べのドイツの指標発表の段階で、ありったけの銭で売りを仕掛けたそうで、ごっそり儲けたと吹聴してましたが(周囲では『本当は大負けしてんだよ』とやっかみの嵐でした(^_^;))
私はデイトレ用の種銭にも少し傷がついたので、苦しいところですが、こういう時は取り返そうと躍起になると、さらに痛い目に遭うので、ぐっとこらえてポジションを減らし静観です。スワップ口座に生き残っているNZドルやランド円でスワップを稼いでもらいます。
今後については、ご指摘の通り、為替は昨日はオーバーシュートで戻りがあるのか、このまま下落トレンドに入るのか、しばらく見極めが難しいですが、株や投信は米ドル、原油絡みで考えると確かに面白そうです。資産の比率を少し変えて、インデックスでも拾っておこうかという気になりますね。
>豪ドルとユーロを拾いたいが
豪ドル円、ユーロ円ですか~。豪ドルは個人的にちょっと注目してます。理想は90円台での出動ですが、まああくまで理想として様子を見て買いに行きたいです。ユーロ円は昨日痛い目にあった筆頭格なので、しばらく距離を取りたい(>_<)