白川日銀総裁は23日ニューヨークで行った講演で日本のバブル崩壊後の経験を踏まえて「偽りの夜明け」を本当の回復と見誤らないようにと注意を促した。
しかし、イケイケのニューヨーカー(というよりも欧米ですけど)は聞く耳を持たないようです!?
白川さんが正しいのか?ニューヨーカーが正しいのか?
私の意見はその中間ですけど・・。
白川さんに限らず、バブル崩壊後の経験がなくとも、日本人は概してどちらかと言うと悲観的・保守的で慎重過ぎると認識すべきでしょう。
日銀の景気見通しを見れば、悲観すべき時に楽観し楽観すべき時に悲観しているのかと思えます。
世界の要人が明るい見通しを語り始めた時に楽観すべきではないと言うのは、世界の要人が暗い見通しを語っていた頃に景気の悪さを認めなかった日本の保守性と慎重さ(?)の裏腹かも知れません。
総理が世界一早く日本が景気回復を果たすと高らかに宣言した後に世界一のGDP悪化を示した見通しのなさも根っこは同じです。
何が言いたいかというと、「投資家」が「日本の要人」と同レベルの見通しでは相場に対してワンテンポ遅れてしまいます。
景気回復宣言が出される時は日経平均が18,000に達しているかも知れません!?
(景気回復すれば18,000に戻るという意味ではありません。慎重過ぎてあまり意味を為さないという意味です。)
しかしながら、今の相場を見るとやっぱり「偽りの夜明け」じゃないのと言いたくもなります。
チャートを色々見ていると違いはあれど、底が形成されつつあると言える所まで上昇しているものが多いようです。
景気底打ちを期待させる材料は出てきていますが、こんな勢いで上昇する程のものではないだろうと多くの人が思っているのではないでしょうか?
相場の低迷が長かったし、景気底打ちの材料が予想より早めに多く出てきたこともあり、我先にと買い上がるのはわかる気がします。
しかしながら、機関投資家同士のラリーで個人は買っていないという話もあり、確かに個人が買い漁ったという話はあまり聞きません。(押し目らしい押し目もありませんでしたし・・。)
さて、偽りの夜明けではなく、このまま大きな下落もなく本当に夜が明けてしまうのでしょうか?
昨日のクライスラーに対する反応を見ていると、ストレステストの結果が少々芳しくなくても反応しないのかもという気がしてきます。
大きな悪材料となりえるストレステストとGM問題にもあまり反応しないようなら、本当の夜明けかも???
少なくとも大きな押し目を作るタイミングはやって来ると考えているのですが・・?(ストレステストとGMでなければ、何だろう?)
オチもなく結論も出ないので、これにて終了!
[←参考になりましたら一押し。m(._.)m]
コメント
あまり深く考えないほうがいいかもしれませんね。(私の経験からしてですが)。
いまの株式相場はいわゆるdead cat bounceと政策期待のみで上がっている部分が9割のような気がします。
ただ悪材料に対して「カエルの面に小便」の雰囲気を強引な買い支えで意図的に作り出し、追従買いさせて上昇したところを知らん顔で売り抜けてその後雰囲気があやしくなってきた時(買いもちがたまっている)に一気に叩いて二度おいしい(笑)というのは常識ですから現在買い上げている連中の半分以上はこのまま回復するなどとは全く思っていないのではないでしょうか。
要は所詮は「利益を出す」ことが第一優先(短期間な程よい)ですから相場の世界では理由はすべて後付けです。
為替や株がファンダメンタルどうりに動かないことが圧倒的に多いのはこのせいでしょう。
昔のように安定した長期上昇トレンドなるものは一部の新興国以外では望めないと思います。
今回の危機で投資銀行のビジネスモデルはすでに破綻し、今回の決算でいい数字がでたのはほとんどが「トレード収入」にあったようです。連中の目的は公的資金を早く返済して報酬制限から逃れることに特化(爆)しているのは明らかですので今後は相当えげつないトレードをしてくると思います。
彼らの出すレポートはほとんどがポジショントークですので(本当のことを書いて自らの利益を損ねるようなことはしない)カモにされないように「程ほどに付いて行く」ことが重要なのではないでしょうか。
私個人の感覚として世界はまだMoney is
kingの状態でこれはかなりのあいだ続くような気が致します。
おはようございます。
しばらく、休暇を頂きます。
スマセン。
皆勤賞は、諦めます。(T_T)
人の行く 裏に・・・?
見事に週末円高予想ははずしてしまいました(笑)。
期待先行の相場であろうというのは私も同じ意見です。
米国の経済指標は一時に比べて改善してきていますので、底ではないにしても、悪化のペースは鈍化しているのだと思います。
あれだけの財政出動をして全く効果が無いわけがないので、当然の結果なのかも知れません。燻っている問題はいろいろありますが、今は景気に目が向いているので概ね堅調推移になるかも知れませんが、財政赤字が意識され始めたら何かが起きそうな気がします。
オージーさん、
底入れ期待=長期低迷回避ではないことは日銀総裁の言うとおりだと思います。
相場は底入れ期待で上昇していますが、長期低迷の可能性を織り込んでおらず、「それはその時考えようよ」ということでしょうか?
「dead cat bounce」組と「長期上昇トレンド組」をしっかり見極めたいと思います。
bbctvさん、
ゆっくりお休みください。
私もGW中の記事更新は滞りますので。
(独り言:皆勤賞出さずに済みそう[笑])
なぞペンさん、
私も外しましたし、多くの人が外れていると思います。
(来週はわかりませんよ!)
私も米国は日本のバブル崩壊後と似た軌跡をたどると、今のところ考えています。
でも、世界中のマーケットがそれにお付き合いする訳ではないと思います。
ある市場では「偽りの夜明け」だし、ある市場では「本当の夜明け」なのかも知れないと・・。