ゴールドマンが過去最高益でボロ儲け!?世界最強のスペキュレーター!だから個人のトレードは儲からない!?

米ゴールドマンサックスの2Q決算が発表され、対前年同期比+65%で34億ドルの黒字で市場予想を大幅に上回って、なんとこのご時勢に過去最高益!
 
CFOの対外的な説明は「事業が全般にわたって良かった」でしたが、本当は金融マフィアの投機部門が荒稼ぎした結果です。
トレーディング収入が対前年比で2倍近くに拡大しています。
 
CEOは「金融市場の改善と多様な顧客展開が結びついた結果」と業績復活を強調していますが、これは自分の高額ボーナスを正当化したくて言っているだけです。
 
純収入が前期比46%増の137億ドルですが、このうちトレーディング収入が107億ドルを占めています。(異なる情報ソースを繋いでいるので正しくないかも知れません。)
 
まさに「金融市場の改善でボラティリティが高くなって、弊社の自己売買部門が奮闘して、株式・商品・為替と多岐に渡るトレーディングの結果、過去最高益を達成した!」ようです。(私の意訳です)
 
こういうのを見ると、如何に彼らがゼロサムの投機で有利な立場に居るかがわかると思います。
 


以前も書きましたが、原油が85ドルを目指すとGSの名前で情報を流せば確実に儲けられるのです。
 
株でも彼らが目標株価を変更する度に株価はそちら側に振れるので、その度にチャリンチャリン入って来る訳です。
 
だから、彼らにとってはトレーディング収入が取らぬ狸の皮算用ではなく、会社の大事な収益源として計算できてしまうのです。
 
FXで儲けている個人は全体の1割とか言われますが(これも統計を示せって感じなのですが)、ゴールドマンが最高益を達成すれば日本の個人トレーダーの損失が増えるという仕組みは、「風が吹けば桶屋が儲かる」ほど複雑な論理ではありませんよね!?
 
ゼロサムの世界で確実に利益を手にする大口が居るならば、大多数の小口個人の合計(サム)はマイナスである。(これは単なる算数です。)
 
コインの裏表で売り買いを決めても丁半博打で平均すれば結果ゼロの筈なのに、一生懸命トレードやっても儲からない理由(の一つ)がこれです。
 
競馬やパチンコとトレードを比較すると不愉快な方もいるかも知れませんが(そんなの関係ねぇ![古っ])、胴元がぼったくらない分トレードの方が有利です。
 
あるパチンコ屋で客の全員がフィーバーしたらその店は間違いなく潰れるので、吸い込んだ1万円から2千円を抜いて80%を客に還元して、小数の大勝ちと多数の小負けを演出して客を喜ばす商売です!?
 
FXトレードなら、狭いスプレッド分だけ貰ったら後は勝手に儲けて下さいという仕組みなので胴元が居ない分ゼロサムに近いはずです。
 
でも、その世界で圧倒的に有利な立場で牛耳っている悪い大口が居るわけです。
 
個人のストップロスがどこに溜まっていて、大口の玉をぶつけて狩りに行けば値段が飛ぶなとわかる立場に彼らは居るのです。
彼らは客の注文を受ける立場である一方、そこからぼったくることも同時に考えているのです!
 
あれ、GS最高益でウォール街の体質は何も変わっていないと話を持っていくつもりが、FXはゼロサムすら嘘!という話になってしまいました!?
 
適当ブログですし、これはこれで面白いので今日はこんな感じで。
 
ゴールドマンの利益は俺の口座のあの損失だったのか!?
せめて銀行・証券の社会的使命として米国経済の血液として有効に使ってくだされ。
えっ、奪い取ったトレーダーの高額ボーナスに充てるって?
ウォール街は変わらず・・。
 
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コメント

  1. オージー より:

    まさにリーマンショック等を見越して証券化商品を空売りして稼いだゴールドマンならではといったところでしょうか・・・。
     
    今回の金融危機以来、かなり多くの方面から「投資銀行は終わった。これからは牧歌的な商業銀行のスタイルになっていくのではないか」との声がありましたが連中は一筋縄ではいかないようです。
    彼ら自身が心底では縮小均衡を見越していて商業銀行の収益が落ちていくと踏んでいるのかもしれません。
    危機が起こっても世界の金融を牛耳っている勢力に変わりはない(彼らは巨大な政治力も持っている)ことを考えると「過去最高益」というのもうなずけるような・・・。
     
    為替市場も彼らのような大きな投機筋によって大きなレンジのなかでボラタイルな動きが続くように感じております。
    レバレッジ規制などでたとえ個人とはいえ本邦勢のボリュームが下がれば皮肉にも連中を利することにもなりそうです。
     
    ここで一句、
    「朝までは、あると思うな、このレート」
     
    いかがでしょう(笑)。

  2. 太助 より:

    こんばんわ
     GSすごいですねー。やっかみばかりですけれど。
    金融資本主義のまさに寵児.
     かたや負組の代表格はUBSかな。クレディスイスかよく知りませんが、米国のババをまともに掴んだみたい。
    お陰でスイスはGDPの6倍という債務を背負い込みましたね。スイス中銀が為替介入しなけりゃならんわけだ。
     英国といいスイスといいバーチャルな金融立国のリスクなんでしょう。
    世界中が掴まされたババ、その利得の一部は確実にGSの業績に反映。
     野村證券さんもサギに引っかかっている暇があったらリーマンの残党と共にGSと勝負してクレー。
     あーあ。
    オージーさん、
     GSの結果はあるヘッジファンドがこの時期に凄いパフォーマンスを挙げただけと捉えています。
    このファンドは次回も好パフォーマンスを期待できるかも知れないし、他のファンド(投資銀行)も2Qは一本調子で稼ぎ易かった筈なので好結果かも知れないと思います。
    でも、だからと言って、米金融が立ち直りを見せているなんておかしな話だと思います。
     その一句は私の耳にも痛いです。(笑)
      sidenさん、
     そうですね。
    ヘッジファンドにお金を預けるよりもGSの株を買ったほうが良いかも知れませんね、成功報酬も高い手数料も取られませんし・・。
    バフェット氏のGS投資は今のところまた当てたということになると思いますが、氏がGSのやっていることをどう思っているのか興味があるところです。
    (バフェットさんはこのようなビジネスは好きでないはずなんですが・・。)
     スイスはプライベートバンクも成り立たなくなってきているので、厳しいかも知れないと思います。
     野村が旧リーマンをどう活かすかは興味のあるところです。(高い買い物ですし)

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