リーマンショックから1年後、日本の金融株には小さな亀井ショックが走っています!?
郵政担当でもある亀井さんは総務相とも縄張り争いをしていましたが、藤井財務相が借金返済猶予の亀井案に慎重な姿勢を示したことに対してこう答えたそうです。
「おれがやることに財務相が口を挟むのか。そう言っておけ」
亀井さん、早くもウサギのように飛ばしてますね!?
エンタメとして見れば楽しいのでが、おー怖い怖い・・。
どうか亀のようにゆっくりと静かにお願いしま~す。
さて、本題です。
ロイターの個人投資家調査がわりと面白かったので、ツッコミを入れていきましょう!?
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11569820090918
対象:ロイター.CO.JPの個人投資家向けメールマガジン購読者である全国の個人投資家734人(男性93%、女性7%)
年齢層:20代が4%、30代が16%、40代が23%、50代が23%、60代が24%、70代以上が10%
平均年収は約800万円で半数以上が1千万円以上の金融資産を保有。
(ロイターのメルマガと私の訳わからんブログを一緒にしては失礼ですが、やっぱり20代の投資家は少ないのですね。)
●様子見派(59.7%)
「トータルで5割未満の含み損があり、様子見をしている」が25.1%、
「トータルで5割以上の含み損があり、様子見をしている」が15.8%
「利益(あるいは含み益)が出ているが、様子見をしている」が12.1%
「全て損切りをして、様子見をしている」が6.7%
リーマンショックから1年経っても6割が様子見をしているとのこと。
二番底懸念と余力がないことが主な理由のようです。
(意外に全部損切り派は少ないのですね。かなり改善した今でも5割以上の含み損がある方も少なくないのですね。)
●何らかの形で新規投資を始めている(36.5%)
「含み損があるが新規の資金を使って投資を始めている」が21.5%
「全て損切りして新規投資を始めている」が7.9%
「利益(あるいは含み益)が出ており、新規資金も投入している」は7.1%
「その他」は3.8%
(合わせると全体で、損切りした割合は15%近く、利益が出ている人は19%程度ですね。利益が出ている人が19%は個人的には多いように感じます。
おそらく、今回の底で買って利益が出ている人と長期投資派でもともと多かった含み益が復活した人の2種類があると思います。)
●今後1年間を展望した際に最も有望な運用対象
「国内株式」の40.3%
「海外株式」の21.5%(うち1位中国、2位インド、3位ブラジル)
「金を含む商品相場」の12.0%
「外為証拠金取引(FX)」の8.3%
「投資信託」4.8%、「不動産」4.6%、「海外債券」2.6%、「国内債券」2.2%
(国内株式を4割が有望と考えていることはサプライズです!願望も含まれていそうですが、もともとの投資割合が国内株偏重なのではないでしょうか?
国内より有望でないとする海外株式はリーマンショックで思い知らされた為替リスクの敬遠もあるのでしょうね。)
●現在、投資しようとしている/投資金額を増やそうとしている金融商品
不動産投資信託(REIT)や商品相場、外為証拠金取引の人気が高まる一方で、預貯金や国内株式は低下。
「現在、外為証拠金取引をしているか、もしくは将来やりたいと思っているか」との質問には、「はい」が36%、「いいえ」は64%。
(FXも随分浸透してきたんですね。)
ロイターのメルマガ読者なら日本偏重ではなくグローバルな情報も集めて、株のみならず為替にもわりと精通している層だと思いますが、外国物には為替リスクも含めて臆病になっているのかも知れませんね。
1年経過しても、平均的には含み損だし、余力はないし、気が進まないから新規投資まではしていないことが伝わってくるアンケート結果だと思います。
(基本的には逆指標として参考にさせて頂きます。[笑])
[←参考になりましたら一押し。m(._.)m]
コメント
こんにちわ
亀井氏はかつて自民党政調会長時代に、キャピタルゲイン課税に関して廃止論を唱えたこともあり、今回の金融相就任でも何か言うんだろうと思っていましたが、やっぱり。
さてさて、ロイター。
年齢階層別は違和感がありませんでした。納得。
年金制度が脆弱さを増している現状の中で、二番底懸念からか様子見派が約6割とは意外でした。慎重・堅実なのでしょうね。
いまや上海証券取引所は、東京証券取引所の売買高を常時上回る流動性も備えるようになった激変する国際環境の中で、国内株式志向は安全性への選択でしょうか。
いろいろ考えさせていただきました。
>キャピタルゲイン課税に関して廃止論を唱えたこともあり、
これをやってくれると個人的には嬉しい政策ですが、全体的には増税が必要な時期にはどうなのでしょう?
金融立国を勘違いでもぶち上げてくれて、投資は非課税と言ってくれたら面白いですね。
私には国内株式=安全は成り立たないのですが・・。
為替リスクが高いことも外国株と同じですし。(笑)
まさに「激変する国際環境の中で」安全性を保つ必要条件は、自分が激変することだと思いますが、言うは易しですね。(笑)