取引が低迷する商品先物取引所が国内のシェア8割を占める東京工業品取引所を筆頭として、なりふり構わぬ必死の活性化策を講じています。
日経によると、国内4商品取引所の出来高は2003年からの5年間で3分の1に減少したそうです。その間、世界全体では出来高が3倍以上に伸びているのにも関わらず・・。
確かに、商品価格が伸びていた時期だと思いますし、市場価格が低迷していないのに出来高が低迷してしまって、実質世界での出来高シェアが5年間で日本は9分の1以下になってしまったということですね・・。
管轄の経済産業省が、活性化策として東工取の取引時間24時間化を盛り込み、年内にも24時間取引が可能となる方向のようです。
(証取管轄の金融庁とは異なる日本の縦割り行政も足を引っ張っているのでしょうけど・・。)
FXのように24時間取引が可能となれば、金や原油価格のボラが大きいNY時間帯でも東工取の取引が活発になる?(CFDでNY市場のコモディティを取引するから関係ないって人も多かろう・・?)
更に証券市場との連携強化として、商品取引所の先物価格に連動するETF活用も促進するようですが、第一弾(?)として昨日大証に金先物・白金先物連動のETFが上場されました。
初日の売買代金としては金先物ETF[1683]が約460万円、白金(プラチナ)先物ETF[1682]が約1千万円で、取引が活発とは言えないようです。
ETFにすることで投資家にとって選択肢が増えることは良いことですし、ETFの取引が増えれば東工取の出来高も増える訳です。
直接商品先物に投資せずに、証取で商品先物ETFに投資するメリット・デメリットは何でしょうか?
●優遇税制(~2011年)の間は、商品先物20%に対してETFの税率は10%で有利!
●ETFなら決済する必要がなく、先物連動でも長期バイ&ホールドが可能。
●デメリットは、商品先物直接投資なら掛からない信託報酬をETFは負担する必要あり。
と、こんな感じでしょうか?
足元は商品価格の持ち直しで国内商品先物の取引も増えているようですが、証取で言えば株価がブイブイ上昇しているのに取引高が反比例で減るなんておかしな話です。
何故、日本国内の商品取引は盛り上がらないのでしょうか?
FXの台頭やCFDで24時間海外市場で商品取引が可能、など外部要因もあると思いますが、私のように一度も国内商品先物取引をやったことない素人に言わせれば、やっぱり商品先物って業者も含めてとんでもなく胡散臭~いというイメージが定着してしまいましたよね・・。
(トウモロコシや砂糖の投機で追証により身包み剥がされたって話が転がっているからね。業者のしつこい電話営業とか、勝手に取引されたとか無茶苦茶な話が・・。)
やっぱり商品先物やってる人は相場師ってイメージだもの・・。
ジム・ロジャーズのように中長期のファンダメンタルズで商品を取引するってイメージがないもの・・。
税率が有利でも国内の商品先物には近寄らずに、(不利な総合課税だけど)名前もオシャレなCFDで横文字のコモディティー取引してるっていうと、やってることは商品先物の相場師と変わらないのにグローバルで洗練されたトレーダーってイメージだもの!?
(商品の英訳がコモディティであるように、相場師の英訳はトレーダーちゃうんかい!)
そんな私は、今更ながら商品先物取引を始めようかと検討中です!?
まあ、やってもレバ2倍程度なので出来高には貢献できないでしょうけど・・。
(くりっく365の繰越損失をどう相殺しようかって考えていたら、為替でなくても税制上は同じ括りの商品先物でも相殺できるって気付いたからなんですけどね!?また、別途書くかも・・。)
商品の時代とも言われる中、取り敢えず廃れるな、日本の商品先物取引市場!
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