米財務省が発表した09年末の国際資本統計によると、日本の官民が保有する米国債残高が7688億ドル(約69兆円)となり、7554億ドルだった中国を抜いて再び世界一となったようです。(日経より)
これまた、GDPと同じくらいの僅差で日本が1年4カ月ぶりに中国を上回りました。
いいぞニッポン、世界一の米国債保有大国の座を奪還ヤッター!(←はあ?)
中国は米国債保有を若干減らしている一方、日本は民間金融機関が購入を増やしていることが日中逆転の理由のようです・・。
米国は大統領や財務長官が米国債を買い支えてもらうように中国にトップ営業していましたが、同規模の重要顧客である日本には営業に来ません。
でも、米国の営業方針は正しかったと証明されましたね。(笑)
(頼まなくても買う奴に時間を掛けて接待してどうするんだって!)
企業に金を廻さずに(=リスクを取らずに)日本国債ばかり買い込んでいる(=これもリスクだろ!)日本の金融機関が、ちょっとジャパンソブリンにばかり偏りすぎているから、為替リスクはあってもAAA格付けの米国ソブリンも買っておこうかって感じでしょうか?
日本の金融機関は自分達がとんでもないリスクを抱え込んでいるのではと疑ってみたりしないのでしょうか?(だからギリシャ国債をとは言わないけどさ!?)
まあ、日本の金融機関はこんな意思決定しかできないでしょう・・。
彼らはエリート集団ですからリスクがわからないのではなく、ことなかれ主義で無難な選択をしているだけだと思います。
我が国の政府が保証する日本国債と世界一の大国でAAA格付けの国債で運用して、もしものことがあっても自分達に責任は及ばないという計算に基づいていると思われます。
権威に弱い(?)彼らも寝ぼけた格付け会社の最高格付けが正しいと思っている訳ではなく、それに乗っかっておけば自分達にリスクは及ばないという計算でしょう。
投資家の常識では、米国も米国債も安全とは言えないから、ペーパー資産から実物資産の金へとマネーがシフトしドル安トレンドが起きている訳ですが、彼らもバカではないので知っているでしょうが、Mr.コンサバの意思決定はこうなっちゃうんでしょう・・。(為替リスクに見合った利回りなのか?)
銀行本店の大型金庫に、日米政府が保証した紙資産を堅牢に保管していても、安全とは言えないよ!?
米国債を減らす中国と、増やす日本・・。
明暗や如何に?
少なくとも、中国と同様に顧客として、米国に対して財政再建を要求してみたらどうか?
多分ギリシャ以上にお前の国にだけは言われたくないと思われるけど(笑)、米国は日本国債の客じゃないのだから気にせずに言えばいいじゃん!?
中国のやることに順張りで日本の金融機関のやることに逆張りが、個人投資家としてはやっぱり無難では?(笑)
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