人民元切り上げにNOと言える中国!20年経ってようやくNOとアメリカ様に逆らってみたら最早相手にされていないニッポン!?

ちょっとタイミングがずれましたが、このネタで。
 
日本でも夏の参院選が意識され始めて、一旦解任した人にあのドンが副幹事長を続けてくれなんて信じられないことを言ったみたり、某亀さん昭和党が景気の良い(かどうかはわからない!?)11兆円景気対策案を出してみたりと、国民の気を引こうとあの手この手を繰り出しています。
 
米国も同様で選挙が視野に入ってくると、有権者受けを狙って大衆迎合が激しくなってきます。(トヨタバッシングも然り・・!?)
 
その1つが、中国に対する人民元切り上げ要求です。
 
3月中旬に米下院議員約130人が財務長官に中国を為替操作国と非難せよと要求しました。
 
最近では、米上院でも超党派14人が人民元切り上げしなければ、中国製品に特別関税を課す等の法案を提出しました。
 
一方、中国の温首相は全人代閉幕後の記者会見(3/14)で、
「元相場は過小評価ではない。外国の圧力は元の制度改革の不利益になる」と牽制し、米国債の大口投資家の立場として
「米国は実際の行動で投資家を安心させてほしい」と米国に注文を付けることも忘れませんでした。
 
また、米国を名指しはしないが、米国の身勝手さについて指摘するような発言もありました。
 
「一部の国が輸出の拡大を目指すのは理解できるが、輸出拡大を目的に自国の通貨の価値を下げ、他国に切り上げ圧力をかけようとするのは理解できない。私から見れば、それは保護主義的だ」
 
まったく以って、その通りである!
 
世界のルールブックは米国の国益をベースに作られるべきではない!
 


米国が自分達の欲望の赴くままにやっていた過剰消費を止めて、輸出に舵を切るから、今後は世界各国は米国に売るのではなく米国から買えと自分勝手なことを要求されて、「ははあ。仰る通りで御座います。日本も輸出を控えて無い需拡大に舵を切ります。」と馬鹿な約束をして、国民に負担を強いる国の方がどうかしているんだって!
 
(念のため、中国が人民元切り上げを行わないことを肯定しているのではありません。)
 
Yes or No! Because, ・・・
This is why that ・・・
と自分の意見とその理由も述べられない「こどもの国」はプラザ合意で円高を握らされて、今に至ります・・。
 
私は中国の一連の発言には、同じアジアでも中国は日本とは違うぞ!米国の下僕にはならないとの強い意思と、なれば米国に骨抜きにされるとの警戒を感じます。
 
中国が国際社会の中で環境問題への取組みにも消極的であること、グーグル問題を含めて民主化されていないことを肯定する訳ではありません。
 
でも、Noと言えて、(理屈をこねているとしてもそれはお互い様だから)その理由が言えて、我々は国家としてこう考えると明確に述べることができる点は評価します。
 
ヘラヘラ薄ら笑っていて、意見も言わずに(そもそもないしね)、親分の顔色を窺って七色に変化する理念なきカメレオン国家(どこのこと?)より、余程ましだと思います。
 
ある意味、今の日本はどこにカラーを合わせたらよいかわからなくなったカメレオンだよ!
(カメレオンじゃもう生きられないのにね・・。)
 
日本のバブルの頃に、現東京都知事さんとソニーの盛田社長の共著である「NOと言える日本」という本が売れましたね。(私は読んでいませんけど!?)
 
この点に於いても、20年経っても日本は何も変化していないことがわかりますが、米軍問題で勇気を出してちょっと米国にNOと言ってみたら最早あまり相手にされていないようです・・orz。
 
中国は日本が何故転げ落ちたのかをよく研究して自国の政策に活かしているように思いますが、日本は何故自らの失敗を学んで活かせないのか?
 
どこかの政党のように健全な批判文化が育たないよね、この国は。
能力もないのに権力に座れる国だから批判を受け止められないよね、この国のリーダー層では・・。
 
前者の問題は中国も同じだけど、後者が違う(=リーダーが無能ではない)のかな・・?
 
やっぱり話がジャパンバッシングになってしまいましたが(笑)、米国の「為替操作国」認定期限は4月15日だそうなので、少し意識しておいた方が良いかも知れません。
 
(認定もなにもドルとペッグするために毎日介入しているのだから、為替操作と言えば間違いなくそうだろという気もしますが・・。格付け会社のAAAよりも恣意的ですね・・。)
 
認定すれば中国は意地でも切り上げしなくなりそうですが、米国もそれはわかっていても、世界の覇権国のプライド(米国の言うことを聞かない奴は許さない!)と議員さん達の有権者への点数稼ぎで、賢明ではない手段に出るかも知れませんね。
 
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