米雇用統計やハンガリー財政懸念によるユーロ安を引き摺りリスク回避継続?

5月からリスク回避の続くマーケットですが、先週は米雇用統計が反転上昇のきっかけとなるかと期待されました。
 
強い予想値と要人のポジティブ発言等により、期待先行で発表前に上昇に転じましたが、予想を大きく下回ったことにより落胆度合いも大きくまたリスク回避への逆戻りで先週を終えました。
 
ユーロ圏では、ギリシャ含むPIGSに気を取られている内に、ユーロを導入していない東欧ハンガリーから財政危機懸念が飛び出しました。
 
これによりユーロドルは1.2を割り、4年ぶりの安値を付けました。
 
欧州は国が沢山あって状況も様々だから、過剰反応していたら疲れますよ!?
 
米国で言えば、どっかの小さな州の財政状況がヤバイらしいって噂でドルが叩き売られるようなものでは!?
日本で言えば、夕張市の財政状況で円がとことん売られて円安に大きく振れるようなものでは!?(ちょっと規模が違うね!)
 
で、週明けのNYダウも続落となりましたが、特に大きな材料があった訳ではなさそうで、米雇用統計とユーロ安を引き摺ったようです。
 
雇用統計への期待が煽られた分、失望での反動も大きくなりますわね。
 
今日は、取り敢えず現状では日経を含むアジア株は概ね上昇しているようです。
 
米雇用統計失望ショックは織り込んでも、ユーロ圏からいつ何が飛び出してくるか予想なんてできませんわね。
 
ユーロに振り回され続ける相場はいつまで続くのでしょうね?
ユーロドルの1.19は下げ止まって欲しい踏ん張り所だと思うのですが・・。
2000~01年の0.9割れレベルまで持って行かないと気が済まない?
 
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コメント

  1. オージー より:

    う~ん 欧州は完全に世界のガンになっていますね(苦笑)。
     
    まあ元はアメリカが犯人なのですが、昨日のようにせっかくアジアで株価や為替が踏ん張っても欧州時間に入ると毎日のように悪材料が垂れ流され(意図的な感じすらします)株価やNYダウ先がくずれて為替が劣悪な円買いドル買いのパターンが炸裂しているように感じます。
     
    リーマンショックのあとの株価のリバウンドで欧州株が異常に割高な水準まで買われていたので多少落ちてもファンダからみると全く割安になっていないのもヤバイですね。
    欧州の当局者はモロにユーロ安誘導(ユンケルやフランス財務相)をしています。
    彼らは今のようなトレンドになると火に油を注ぐような行動をして本性を丸出しにする(笑)のが常套手段なのですがユーロ安はやはりリスク回避と連動してしまうのでいただけません。
     
    欧州の悪材料は今後もナメクジのようにしつこく出てくると思います(隠蔽された不良債権へのエクスポージャーがかなり大きい)のでアメリカの回復期待が薄れてしまうと相当きついですね。
    ここからジリ貧の相場になるとセンチメントの改善が期待しにくくなると思います。

  2. 太助 より:

    >欧州の悪材料は今後もナメクジのようにしつこく出てくると思います
    >ここからジリ貧の相場になるとセンチメントの改善が期待しにくくなる
     そうなんですよね。
    ナメクジを見るたびにギャーと叫んでVIX指数を上昇させないで欲しいのですが・・。(笑)
    既にギリシャ問題ではなくなっていますが、もう少し間を置いて飛び火しジワジワと相場に影響を与えるようなイメージを持っていました。
     ギリシャ問題から一気に懸念が拡がってしまい、ガセでも小さくても財政懸念ネタなら律儀に毎回脊髄反応するようになってしまっていますね。
     今の段階でイロイロと過剰に織り込んでくれれば、長期的には免疫がつくのかも知れませんが・・?
     懸念が先走っても、悪材料がいくらでも後から付いてくるようで、何がセンチメント改善のキッカケになるのか分かり難いですね。

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