人民元弾力化発表も円高は進まず!?リスク回避の必要なし?市場はリスク選好の材料としか捉えず?

週末に中国人民銀行が人民元相場の柔軟性を高めると表明し、約2年間続いたドルペッグを終了させることが示唆されました。
 
1週間後にG20を控えて、米国も人民元切り上げを再度催促し始めたし、外圧に屈したと思われたくない中国が発表するのに適当なタイミングだと判断したのでしょう。
 
人民元の弾力化自体は大きな材料ですが、その具体的な内容は明らかになっていません。
 
当面は変動しても小幅に留まるという見方が多いようです。
 
週明けは窓を空けてドル売り円買いで反応しましたが、89円台に突っ込んでいく訳ではなく、既に金曜日の水準に戻っているし、予想外の一蹴の小幅円高反応だったのではないでしょうか?
 
ドルストレートでは概ねドル売りのリスク選好となったので、クロス円でも概ね上昇となっています。
 
円高に振れなかったので日経平均も含めてアジア株は全面高となっています。
 
本丸の中国株も上海は小幅高に留まっていますが、香港H株指数は(現状)3%近い上昇で人民元弾力化を好感しています。
 
ということで、今のところ市場は人民元弾力化方針をポジティブにしか捉えていないようです。
 
でも、具体的なことはまだ何もわかっていないんですよね・・。
 
不透明なのでまだ緩やかな反応に留まっているのかも知れませんが、
期待外れで萎むのか?
ユーロ不安で縮こまった市場を活気付ける材料になるのか?
はたまた投機筋が今日1日ネタにして明日からは別のネタに移るのか?
 
ユーロ不安はまだ続く?米国の指標も最近今一つ?
それなら、市場のリスク選好を主導できるのは中国しかないのですけどね・・?
(逆も怖いけど・・。)
 
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