個人投資家にとってウォール街とも戦うトレードはゼロサムならぬマイナスサムゲームだ!

株であれ、商品であれ、FXであれ、ポジションを保有する期間が短ければ短いほど、ゼロサムゲームになりますね。
トヨタ株であれ、金価格であれ、ドル円であれ、1分後に上がるか下がるかは丁半博打ですね。
(1年後なら、株価は上がる方にベットする方が確率が高いと20年前までの日本では言えた!?)
 
BNF氏でも毎日確実にトレードで勝ち続ける訳ではなく(←知らないけどね)、年間トータルでは大幅に勝ち越すのでしょう。
 
でも、世の中にはほぼ毎日トレーディングで勝ち続けるプレイヤーが居るのです!
そいつの名前は、米国ウォール街のゴールドマンサックス君です!
 
ブルームバーグによれば、ゴールドマンは今年の第1四半期(1-3月)にトレーディング収支がマイナスだったのはたった1日で、収入の半分以上をトレーディングで稼ぎ出しています。
 
実は驚異の勝率を誇るのはGSだけではなく、第1四半期にトレーディングで損失を出したのはモルガン・スタンレー君もたった3営業日、JPモルガン君とバンカメ君に至っては損失日ゼロのパーフェクトでした。
 
ゼロサムゲームなのに、ウォール街の投資銀行は何故ほぼ毎日勝てるのでしょうか?
実はトレーディングはプラスサムゲームで相場にはお金の湧き出る泉があるのでしょうか?
 
そんな泉があれば、個人トレーダーでも毎日勝つ人が居るはずですね。
彼らが毎日儲かるのは、個人投資家(トレーダー)が差し上げているからで、彼らにとっての泉は個人投資家ではないでしょうか?
 


ウォール街が優秀なトレーダーを高給で雇っていると言っても、毎日勝ち続けることは出来ないでしょう。
様々な強みがあるのでしょうが、私が推測する輩のウサンクサイ儲け方を2つ挙げてみます。
 
●巨額設備投資による大量で高速で超短期のシステム売買
我々は市場に流動性を提供しているという大義名分の下に、ウォール街の投資銀行が個人ではできない巨額の設備投資をして目にも止まらぬ早業で(せこい1ティック抜きなどの)システム売買を繰り返していることはよく知られています。
 
優秀なトレーダーが自分の相場観で実力で稼いでいるのではなく、顧客の注文状況を見ながら顧客の財布から抜き取るようなネコババのシステム売買で確実に稼げるから、毎日勝つのではないでしょうか?
(ドル円を毎日買ったり売ったりして、3カ月勝ち続ける人が世の中にいるか?)
 
●相場の大予想屋と大プレイヤーを兼業している!
ゴールドマンを始め、ウォール街の投資銀行は相場の予想ならなんでもやります。
例えば、巨大市場であるドル円の予測をGSが出したところで、彼らでも相場を動かせないかも知れませんが、金や原油相場なら奴らは動かします。
 
彼らが顧客を儲けさせようと、金や原油の目標価格を親切に予想していると考える人はお人好しですね。
自社で大きなポジションを取った後で上昇予想を公表して、自社で利益確定してショートポジションを取った後に売り推奨を公表しているに決まっている。
(法に触れなきゃ手段を選ばない彼らがそうしない理由があるなら教えて欲しい!)
 
GSの予想に振り回される人は、GSに確実に利益を差し上げているのです!
更に無数にある個別株の目標株価を含めれば毎日仕込んだ後に公表して、彼らの思惑通りの方向に株価は動くので、毎日確実に儲けられるって訳です!(と私が推測しているだけですが・・。)
 
まあ、ウォール街は白昼堂々やりたい放題の世界最大の仕手筋って訳です!
 
さて、以前も書いたことがありますが、ゼロサムゲームの中で毎日ドカンと確実に儲けるプレーヤーが居るということは、個人トレーダーにとって相場は確実にマイナスサムゲームということになります。
(GSはバンカメやJPモルガンから利益を奪っていない!)
 
FXで勝つのは1割とも言いますが、その割合はあまり信用していませんが、個人投資家の多くが負けるのだとすればマイナスサムゲームだから当然なのかも知れません・・。
 
従って、投機と投資を区別せずに、勝てないのは己の努力が足りないからと言い切るのは、余りにも酷である・・。
努力すれば誰でも儲けられるかのような幻想を持たせるべきではない!
短期相場に皆が儲けられるお金の湧く泉はない!
 
競馬の予想屋は競馬に賭けても儲けられないから、当たらない予想を他人に売って稼ぐのだけど、相場の大予想屋は当たらない予想でも信者がついてくるので、自分の予想に賭ければアホみたいに儲かるって訳です!?
(信者から巻き上げているだけなんだけど・・。)
 
金融カジノの健全化には、評論家兼プレーヤーのポジショントーカーに対する適切な規制が必要なのでしょう・・。
 
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