投資先進国とは言えない日本の中で、投資を行うことのメリットは何でしょうか?
あまり思いつきませんが、バブルの危険信号を見つけやすいことは本邦投資家のメリットではないでしょうか!?
抽象的に言いますが(!?)、「こっちに行けば儲かるよ」と旗を振って煽る添乗員に先導されてホイホイついていく意思のなさそうな団体旅行客を見る機会が多いので、この先には危険があるかもと警戒することができるのが、日本の中で投資することの数少ないメリットではないかと思うのです。
(ストレートに書くときついので、遠まわしに書きましたが、以前から読んで頂いている方にはわかると思います。)
この国では、AKB48、戦場カメラマンの渡辺氏、デラックスだのマングローブだの?、少しキャラが立つと一斉に飛びついて異常なまでに煽って、実力以上に人気化して、実力以上にバブルを膨らませ、やりすぎて飽きられるとその後は草の根も生えない・・。
いくら好きでも3日目のカレーに食欲が湧くかって、見向きもしなくなる。
バブルはパンパンに膨らまして、刹那にしゃぶり尽くして、潰すものだと思っているかのようだ・・。
あ~、日経平均3万9千円の夢よ、もう一度!生えろ草の根~!?
そんな国民性が一朝一夕に変わるものではないでしょうから、有難く利用させてもらえばよいと思います!?
「年明けうどん」なんていつから言い始めたのか?儲けたい側が勝手にご利益があると謳い煽るとそれに乗せられて食わなきゃ村八分になると思わされて、「七草粥」は食わないくせに訳のわからん演出された風習がそれなりに定着してしまうのが日本人の悲しい性・・。
ということで、投資対象にも逆指標の「年明けうどん」を見つけてみましょう!?
●インドネシア投信に資金が集まり過ぎて一時買付停止!?
投資信託の「PCAインドネシア株式オープン」が、純資産総額 400 億円を超える規模に成長し当初限度額を引き上げる措置が必要となり、新規買付を 1月 11日から26日まで停止しました。
1投信のちょっとした加熱に過ぎませんが、これが最初に発表されたのは1月7日です。
その前日の6日にジャカルタ指数は12月9日に付けた高値3786に迫る3783を付けましたが、結局これがダブルトップを形成して現在は3400付近まで調整しています。
単なる偶然と見る人もいれば、(私のように)やっぱり日本の加熱は逆指標シグナルを発してくれると思う人も居るでしょう。
(結果、天井を教えてくれたじゃない!それを事前に察知して活かすのは難しいけど)
買付停止と聞き、停止前に慌てて買いを入れた人が少し高値を掴んでしまったことは確かだと思います。
●ソフトコモディティーETFが異常な急騰!
ETFSが東証に上場している商品ETFの中に、小麦(1695)・とうもろこし(1696)・大豆(1697)のソフトコモディティーがあり、それらを纏めた農産物ETF(1687)や穀物ETF(1688)もあります。
しかしながら、誰も手を付けないので1日中取引が成立しないことも珍しくありませんでした。
ところが、国際価格の上昇に連動するように1月中旬あたりから取引高も増えて、基準価額より大きく上方乖離した価格で取引されることが多くなっています。
特に穀物ETF(1688)は18日にストップ高水準を超えて買われ、翌日には成行注文禁止の措置が取られました。
詳しく見ていませんが恐らく、取引は少なくても基準価額にきっちり連動したETFではあるが、想定以上の買い注文が集まりマーケットメーカーが処理できずに、かつ板の薄さも基準価額も確認せずにドカンと成行で大人買いしてしまう人もいて、異常に基準値から上方乖離(一時期は+30%以上?)してしまったのでしょう。
あまりにニッチ過ぎる話ですが、これは金や原油と比べてもあまり下げていないソフトコモディティーの天井サインでしょうか?
個人的には要警戒だと思っています。
●SBI証券がベトナム株取引サービスを開始!
1月17日からSBIがベトナム個別株を開始しました。
何年か前にベトナムへの口座開設団体旅行ツアーに日本人が殺到なんて騒いでいたら、天井を付けてベトナム株の長い低迷が始まったことを思い出しました!?
今や日本に居ながら大手ネット証券でベトナム株を買えるようになったこと自体は画期的で評価したいと思います。
かつての大ブームは去って見向きもしない人も多く、ベトナム株自体が長い低迷期間にあるので、これが必ずしも逆指標だとは思っていません。
しかしながら、昨年11月の底からの反発上昇も大きいので、比較的長い調整があってもおかしくないと思います。
ということで今年に入ってから気になった3点を挙げてみましたが、国民性が簡単に変わるものではないので、意地が悪いと思われようが、方向音痴の旗振り添乗員にホイホイついていく一番間違えそうな人達と同じ団体行動は取らないことが大事だし、逆指標シグナルをキャッチしやすい日本に居られることは本邦投資家の数少ないアドバンテージだと思うのです!?
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