米雇用悪化・中国減速・スペイン債務懸念の三重苦でリスク回避は続くのか?

先週末発表された米雇用統計は良くなかったですね。
3月非農業部門雇用者数が予想+20.5万人に対し結果+12.0万人と大幅に下回り、失業率は予想8.3%に対し結果8.2%と好転しましたが、職探しをあきらめた人も多いからというネガティブな要因も大きいようです。
 
米失業率は2011年1月から10月まで9.0±0.2%の狭いレンジで推移していましたが、11月以降は改善が続いてNYダウも呼応して10月上旬を底にほぼ右肩上がりで上昇してきました。
NYダウの上昇にも米雇用統計の好転にも懐疑的で上げ過ぎだろと見ていたのですが、気になるのは4年ぶりの高値を付けているNYダウの水準が高すぎる(=下落余地が大きい)こと。
 
NYダウが市場全体の頭を抑えつけないかと危惧します。
例によって、雇用統計悪化=QE3じゃぶじゃぶ期待で不健全な(?)株価上昇というストーリーも有り得るのでしょうが、NYダウが13000から14000に向かって順調に上昇していくとは思えないのですが・・?
 
また、大きな懸念材料が3つ重なりかねない現状は、リスク回避が大きく長くなる可能性も考慮すべきでしょう。
既にスペイン債務懸念と中国景気減速懸念が台頭していたところに今回の米雇用統計悪化です。
米中欧それぞれのリスクが更に拡大し意識されれば短期の調整に留まらず、市場全体が3大懸念の三重苦で売りが継続する状況にも成り兼ねません。
 
今週は特に中国で重要指標の発表が続くし、バーナンキ発言でQE3を探って、欧州の債務懸念にも目配りして、グローバルに米欧中を警戒する必要がありそうです。
 
順調すぎた日経平均も既に大きく下げたし、金も1600ドル台で低いし、中国株も言わずもがな調整しているし、NYダウの13000ドルという高水準が気になります。
 
腐ってもダウが自分だけ間違って上昇していたとしても、下げる時は勝手な大将に世界中お付き合いだからね!?
 
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