NYダウ3万ドル割れ来た!でもバーゲンセールと言えないのは円安と時間軸!?

来ましたね、遂にNYダウ3万ドル割れが!(なんか喜んでるみたいでアレですが・・)
 
強い5月CPI結果を受けて直前に0.75%利上げを市場が急速に織り込み始めて30500ドル水準まで下げていましたが、予想通りのFOMC結果が発表されるとインフレ退治の姿勢を好感して(?)上昇に転じ30000ドル割れは回避したかに見えました。
ところが、翌日の木曜日は大幅に反落して3万ドルを挟んで行ったり来たりしながら金曜日まで横ばい推移して週末は29,888ドルで引けました。
 
確かに現環境下はFOMCで悪材料出尽くしの知ったら終いで上昇に転じていくことは想像しにくいですね。
5月のFOMC後は不可解な上昇に転じた翌日に大幅反落と似た動きをしましたが、今回は一応FOMC翌日にトレンドが変わった理由があります。
スイス中銀がサプライズの0.5%利上げを発表したことで世界的なインフレと金利上昇が意識されました。
なんせ15年ぶりの利上げですからね、それでもまだマイナス圏の政策金利▲0.25%ですがプラス圏に浮上するのも時間の問題で、スイス中銀よお前もか!とインフレの世界的な広がりや深刻さと利上げドミノに懸念が生じました。(日銀は別の惑星の話!?)
 
ただ、特別なネタがなくてもFOMC翌日は5月同様に下落に転じたのではないかと思います。
市場は決して必ずしも「効率的」ではないので、FOMC直後は短期筋中心の動きに主導され(上昇)、翌日にかけて冷静になり長期視点での判断が趨勢(下落)を決めていくと考えた方が良さそうです。
FOMC直後から引けるまでは売り方の買い戻しもあり予想通りの利上げ幅を好感しインフレ退治の姿勢を好感する程度の動きが主流となり、翌日は冷静になりこの上げ幅でもインフレ退治し切れない懸念、インフレと利上げが共に景気を冷やしてスタグフレーションとリセッション懸念まで織り込み始めると。
 
しばらくはFOMC直後の数%上昇など全く信用ならんと受け取った方が良いかも知れませんね。
NYダウは37000ドル近かった最高値から現状30000ドルを割ってる訳ですが、あまり切迫感がないのは円安のお蔭でしょうね。
1ドル135円近辺の円安が円換算べースでの米国株安を大きく和らげています。
ドルではバーゲンセールに見えても、米国株投信なんかの基準価額推移で見ると押し目程度にしかなってなかったりします。(笑)
 
まだまだ下げるか?どこまで下げるか?底がいつか?は誰にもわかりませんが、簡単にグイグイと上昇に転じていく展開はなかなか想像しにくい状況でもあり、ダウ3万ドル割れだから安いのかという判断は各々の時間軸によっても異なるし、かと言って下げる度に市場と同期して悲観して逃げていてはいつまで経っても勝てないのも事実ですね!?
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