概要
「ニッセイ・S米国グロース株式メガ10インデックスファンド<購入・換金手数料なし> 愛称:メガ10」が11月4日から運用開始しています。
Solactive US Growth Mega 10 Select インデックス(配当込み、円換算ベース)の動きに連動する投資成果をめざし、信託報酬は税込0.385%。
では、具体的にSolactive社のこの指数がどう銘柄を選択するのかと言うと、「主に米国市場に上場するグロース株のうち、原則として時価総額上位10銘柄を選定し、等金額で投資する。年4回(3・6・9・12月)、構成銘柄を見直し、等金額となるよう構成比率のリバランスを行なう」とのこと。
では、実際にどの銘柄が選択されているのかを確認すると、9月時点で以下の10銘柄。
アルファベット
アマゾン・ドット・コム
ブロードコム
イーライリリー
マスターカード
メタ・プラットフォームズ
マイクロソフト
エヌビディア
テスラ
ビザ
FANG+を明らかに意識して組成された新ファンド
これでピンと来た人も多いと思いますが、この10銘柄に約10%ずつ投資するファンドってFANG+にソックリなのでは?
イーライリリー、マスターカード、テスラ、ビザを外して、アップル・ネットフリックス・クラウドストライク・サービスナウを加えると、FANG+ファンドになります!
4/10が異なっているので似て非なると言えばそうですが、FANG+を意識して投入したことは信託報酬を高いと言われる「iFreeNEXT FANG+インデックス」の約50%に抑えていることからも推測できます。
また、この指数の算出開始日が今年の10月15日からと新しく、ニッセイがこのメガ10を組成するためにSolactive社と調整してFANG+対抗指数の設定を働きかけたとも推測されます。
「iFreeNEXT FANG+インデックス」は10月末で純資産総額9千億円を突破してしまいました。
大和も設定時には全く予想していなかったと思いますが、(こんな10銘柄キワモノ投信が!?)1兆円ファンドになるのは最早時間の問題です。
ニッセイはメガ10でこのパイを1割でも取って1千億円でも集めれば大大成功ってところでしょうね!?
じゃあ安いメガ10を選ぶ?もっと安いトレ10も忘れないで!
過去5年間ではSolactive社のメガ10指数はFANG+と同等の騰落率を示しています。(後出しの有利さでそうやってシミュレーションしながら作ったんでしょうね!?)
尚且つ、信託報酬も約半分ならメガ10を選んでおけば良いのでしょうか?
新規に組成された指数とそれに連動する新ファンドなので、やはり1年程度は待って1年間のパフォーマンスと判明する信託報酬以外のコストを確認した方が良いでしょうね。
個人的には長期で持ちたいなら、コンセプトは違いますが似たような10銘柄に投資して低信託報酬(税込約0.107%)の「Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)」の方が良いと思いますけどね。
均等割合ではないもののM7を含んでこの低コストですが、純資産はまだ600億円前後で超絶大人気FANG+ファンドの足元にも及びませんけど。
コストに基づくとは思えない高信託報酬FANG+ファンドの脅威となるよう、ニッセイ・メガ10ファンドの奮闘にも期待します!
