10月に週間朝日の下世話ネタを巡って、橋下vs朝日新聞グループの騒動がありましたが、この一件は現代日本社会の深刻な病巣と橋下の凄みをよく表していたと思う。
需要があるからしょうもない供給が生まれる訳で、私は買わないし読んでいないが取り上げられた情報で何が書いてあったかは大方わかります。
日本の大マスコミグループが、元タレントの現大阪市長という公人であれ、その親父さんの出自を暴いて、それに関して何ら非のない息子を攻撃するなど、恥ずかしいにも程がある。
メディア権力で橋下という一人の人間をフルボッコにするつもりが、ミイラ取りがミイラになり、逆に橋下1人にフルボッコにされ、出版社社長が辞任し朝日新聞社本体も正式に謝罪コメントを出して事を収めたのは何とも滑稽である。
言論権力で赤子の手を捻るつもりが、橋下の言論で思いっきり捻られた赤子は天下の朝日グループだった!?
親のことで息子を非難するのは社会通念上道理が通らないが、子会社のやらかしたことで親会社の朝日新聞が謝罪をするのは社会通念上至極当然である。
人権を強調し左寄りと言われる朝日グループが、(だからこそ難癖つけて橋下を叩きたかったのかも知れないが)実は一番人権を軽んじているという薄っぺらさ。
マスコミに限らず、電力会社・金融・上級公務員・政治家などの政財官において、インテリぶりエリートぶり社会の公器ぶり、世間から信頼されるべき連中こそが実はマガイモン・バッタモン・ヤクザモンでありオツムが足らないという現代日本の病巣を象徴していると思う。
現代日本のあらゆる分野でホンマモンは簡単には見つけからない・・。
こんな下世話なネタを書いた評論家が60歳過ぎた団塊世代であり、成熟のない戦後日本の薄っぺらさを象徴しているようでもあり、年功序列でプライドだけは高くて若造の言うことやることが気に入らないけど正面からは論破する能力がないから、出る杭はどんな卑怯な手を使っても打ってやれという日本社会の寝技足技なんでもござれの老害ぶりを象徴しているようにも思える。
さて、そんな(どんな?)日本社会ですが20年を失った現時点でリーダーシップを握っている団塊前後から20年後にはバブル世代へとリーダーシップが引き継がれていくことでしょう。
そこに何か希望は見えますか!?
年功バカ序列で上の真似するだけで借り物の意見しか言わない・言えない金太郎飴集団では「失われる」という状態が更に20年継続する可能性が高く、この国にブレークスルーが生じ得ないのは論理的帰結である!
自分の意見しか言わないキワモノはこの国に極めて重要である。
エリートぶった薄っぺらなマガイモンより、足を洗ったインテリヤクザの方が遥かに価値がある!?
個人的には、公務員の入れ墨調査とか私的に執拗なこだわりを見せる面など相容れないマイナスポイントも沢山あるが、平々凡々ではないアラフォーの橋下という人材がこの中途半端に腐敗したままの日本社会に風穴を開ける力を持つ数少ないインテリヤクザだとまだ半分は期待したいのだ・・。(つづく)